著者 : カ-ト・ヴォネガット
ホ-カス・ポ-カスホ-カス・ポ-カス
アメリカの企業がほとんど外国に買収された2001年。ニューヨーク州シピオの町では刑務所までが日本人によって運営されている。学習に障害のある金持ちの子弟相手の大学をクビになったハートキは、囚人たちの教師としてこの刑務所に雇われることになった。ところが大脱獄事件が件こり、ハートキが勤めていた大学が囚人たちに占拠され、元同僚たちが人質にとられてしまった。ヴォネガット節がますます冴える、ジェイ・マキナニーも絶賛の最新長篇。
青ひげ青ひげ
ラボー・カルベキアンは、亡き妻の大邸宅で孤独に暮らす老人。トルコ帝国による虐殺を逃れてアメリカに移民してきたアルメニア人を両親に生まれ、画才を生かして抽象表現派の画家となった。一時はポロックらとともに活躍もしたが、才能のなさを思い知って今は抽象画のコレクターに甘んじている。そのラボーが、開かずの納屋に大切にしまいこんでいるものとは一体何なのか?『ガラパゴスの箱舟』に続いてヴォネガットが贈る、人類に奇跡を願う長篇。
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