小説むすび | 著者 : キム・ドンシク

著者 : キム・ドンシク

世界でいちばん弱い妖怪世界でいちばん弱い妖怪

ヤバイやつらが続々襲来! どうする人類? 「驚かないで! ぼく、ほんとに弱いの。殺したりしないでね」。命乞いする落ちこぼれ妖怪に、「プルスマ、プルスマナス」と呪文をつぶやく謎のエイリアン。さらには人間からダシをとりたい妖怪世界の料理人から、あがり症の新米悪魔まで。ヤバイやつらがゾクゾク襲来! どうする人類? ◆表題作「世界でいちばん弱い妖怪」 人間界に落ちてきた妖怪は、警官に取り囲まれるなり、開口一番、救いを求めた。「ねぇ待って! 撃たないで! 一発で、ぼく死んじゃう」。妖怪には足がない。歩けない。震えながら取引をもちかける。「君たちがぼくを生かしてくれるなら、ぼくも自分の妖術で人間を助けることができるよ」。妖怪に食べられると肛門から出るころには若返るという。実際に妖術が成功すると、若返りを求めて人びとが列をなした。人類と妖怪の共存だ。しかし約1万人が青春を取り戻したころ、のみこまれた人が死んでしまう事故が起こり…… くすっと笑えて、時々ドッキリ、最後に沁みるショートショート18編。 人気イラストレーターのクイックオバケの挿画もたくさん入って、ページをめくるだけで楽しめる。朝読やすきま読書にもオススメです。 【編集担当からのおすすめ情報】 ◆異端のショートショート作家キム・ドンシクとは何者? 1985年韓国生まれ、釜山育ち。学校が嫌で中学校は1年で辞め、ソウルの鋳物工場に10年勤務する。将来の夢もなく、小説とは無縁の半地下生活を続けるなか、2016年、退屈しのぎでネット掲示版にショート・ショートを投稿すると瞬く間に人気者に。突如現れた無名作家は、韓国文学界をも揺るがした。その後、東方神起・チャンミンがインスタで紹介したことで、幅広い層のファンを獲得。これまでに書いた作品は約900編にのぼる。本作品にて日本初上陸! 著者まえがき 黄金人間 世界でいちばん弱い妖怪 スマイルマン アリ人間、キリギリス人間 タトゥー 目をつぶりたい人たちの世界 六本の矢 釣り上げられた奇妙な物体 プルスマ、プルスマナス 額に手を当てろと言うエイリアン 財産を隠せない世界 新米悪魔との取り引き 部品を求める妖怪 南極に行きたい妖怪 ダシを取る妖怪 ウンコのできない妖怪 世界でいちばん美しい妖怪 お客さんをどこに送るべきか

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