著者 : キャシー・ディノスキー
秘書のわたしがボスの子供を産む? しかも愛情はまったく抜きで! 「代理出産してくれる女性を早急に探してくれ」 胸がうずくほど魅力的なボスーールーク・ガルニエの突然の命令に、 秘書のヘイリーは言葉をなくした。 将来、会社の経営を任せられる後継者が必要になったという。 密かにボスを想い続けてきたヘイリーは、 ほかの女性がルークの子供を産むと考えただけで打ちのめされ、 入社5年目にして初めて早退し、翌日も会社を休んだ。 すると驚いたことに、ルークが家まで訪ねてきた。 彼は理想的な候補者を見つけたと言いながらヘイリーの手を取った。 「ヘイリー、ぼくの子供を産んでくれないか?」 子供を作るだけでなく、ベッドも共にしたいと言われ、ボスを愛しているヒロインは誘惑に負けてしまいます。けれど度重なる甘い蜜のような戯れに溺れる自分に打ちひしがれ……。寡作ながらも熱狂的な読者の多いキャシー・ディノスキーの名作をお見逃しなく!
彼に呼びかけられた瞬間、ナタリーは思い出した。自分の名前も、彼の名前も。トラヴィス・ウィーランは、有能な検察官であり、億万長者でもある。そして、かつて私が心から愛し、濃密な時を過ごした男性ーー彼が本名と職業を偽っていたことがわかるまでは。二度と会わないつもりだった彼女はとっさに逃げ出そうとした。すると彼女の身体を抱きとめ、トラヴィスが言った。「ナタリー、もう離さない」いやよ、だめ。嘘つきの恋人には決して知られてはいけないわ。幼い娘のことを。そして、なぜ私が記憶を失うはめになったかを。
ジェシーは数年来の恋人だった大富豪ネイトの屋敷を訪れたーー妊娠したことを知らせるために。ネイトとは出会ってすぐに惹かれ合い、情熱的な関係を続けてきたが、気まぐれな彼はふたりの仲が進展しそうになるたびにジェシーを遠ざけた。彼女がどれだけ傷つくかなど、まったくおかまいなしに。先日、また距離を置こうと告げられ、ジェシーの心は限界を迎えた。ところが、別れを決意した直後に身ごもっているとわかったのだ!彼はわたしを愛していないのだから、結婚はありえない。これを最後に姿を消し、ひとりでこの子を産み育てよう。しかし、ネイ
別居中の大富豪の夫サムが事故で大怪我をしたと聞き、ブリアは病院に向かった。ところが、昏睡からさめた夫の言葉に驚く。「今回は成功したのかな、スイートハート?妊娠の兆候は?」優しく彼女を気遣うサムの様子は、愛情深い夫そのものだった。まさか…覚えていないの?不思議なことにサムの記憶からは、5カ月前ブリアが流産したこともそれが二人の関係を最悪な結末に導いたことも、消えていたのだ。ブリアはサムが快復するまで、再び一緒に暮らすことを決める。そして、仕事中毒ですれ違いばかりだった夫と過ごす新婚の頃のような甘く幸福な日々に、つかのま酔いしれるが…。