著者 : キャロライン・ジャンツ
天使の靴音天使の靴音
契約花嫁が密かに宿したのは、 かけがえのない愛の結晶。 20歳のグウェンは朝から晩まで働きづめだった。 車の衝突事故で両親と義兄をいっぺんに亡くし、 重傷の姉と姪の医療費は彼女が支払うしかなかったのだ。 限界を迎えたグウェンが過労で倒れかけたとき、 思いがけない救いの手が差し伸べられた。 「1年間の契約で僕と結婚してくれたら15万ドル支払おう」 突然現れた実業家ブラッドは冷淡な顔で言い放った。 ビジネスで結婚? 愛など必要ないというの? だが、その青い瞳に一瞬で魅せられたグウェンは決めた。 彼のことをもっと知りたい。たとえ1年だけだとしても。 ハーレクイン・ロマンスから今作でデビューし、そのまま表舞台から姿を消した伝説の作家、キャロライン・ジャンツが残した奇跡の名作をお届けします。ヒーローを愛してしまったことも、妊娠した喜びも伝えられない……ヒロインの切ない心情が胸に迫ります。
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