小説むすび | 著者 : クリスティン・メリル

著者 : クリスティン・メリル

悪役公爵より愛をこめて悪役公爵より愛をこめて

顔を知らずとも心はつながっている。 愛を綴り合う二人は、いずこへ向かう……。 若きセリーナは亡くなった夫に莫大な借金を背負わされ、困窮していた。 債権者の男から、借金を返済するか、さもなくば体で払えと迫られ、 家財を売ってなんとか返すので月末まで待ってほしいと願い出る。 男がひとまず帰ると、今度はグレンムーア公爵アレックスが弔問に訪れた。 この公爵こそ、亡き夫から賭けで全財産を巻き上げた張本人。 気品にあふれ、誇り高く、見目麗しい魔王ルシファーそのものだけれど、 絶対に心を奪われてはいけない! セリーナは公爵を追い返した。 気丈に振る舞いつつも本当は心細さを感じていた彼女のもとに、ある日、 見知らぬ紳士“ミスター・アボット”から支援の申し出の手紙が届く。 文通を続けるうち、セリーナはいつしか彼を恋い慕うようになっていた。 愛しのミスター・アボットが、あの憎むべき公爵であるとも知らず。 大ヒット作『疎遠の妻、もしくは秘密の愛人』の作者クリスティン・メリルによるシンデレラ・リージェンシーの傑作! 顔も知らない支援者ミスター・アボットに恋しながらも、セリーナはひょんなことから公爵アレックスと偽りの結婚をしなくてはならなくなり……。

日陰の娘と貴公子の秘密日陰の娘と貴公子の秘密

これからずっと、私は日の当たらぬ花。 妹のためにそう決めたはずなのに……。 社交界の華ともてはやされる妹と、それを陰ながら支える姉。 エイミー・サモナーが妹の引き立て役に甘んじているのには、 世に知られざる“サモナー家の秘密”が関係していた。 無口で品位漂うとされる妹はそのじつ、知的ハンデを負っているのだ。 母が亡くなり、幼い頃からずっと面倒をみてきたエイミーは、 みずからの結婚をあきらめ、生涯、陰ながら妹を助ける道を選んだ。 あるとき、名士である姉妹の父に近づこうとする野心家のベンが 妹に求婚する計画があると聞き、エイミーは警戒心を強める。 絵に描いたような美男子の彼は公爵の落胤と聞くが、謎の多い人物だ。 ありのままの妹を本気で愛してくれる人としか結婚はさせられないわ! だが、そう心に誓った彼女自身が、よもや彼の虜になろうとはーー つねに予想もつかない展開を編み出す人気作家C・メリルの作品をお届けします。助けを必要とする最愛の妹のため、みずからの婚期を犠牲にしているエイミー。妹の不埒な求婚者に対する複雑な思いに葛藤しますが、ベンのほうも彼女に惹かれたくない理由が……。

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