著者 : クレオ・コイル
NYでは誰もかれもがお手軽に運命の相手を見つけようと、マッチングアプリが大流行。離婚したばかりのマテオだけでなく、八十代のマダムまでがデートの相手探しに夢中になる始末。こんなゲーム感覚で大丈夫なのかしら?クレアの嫌な予感はすぐに最悪の形で的中することに。アプリで知り合った男性に復讐を企てた女性が、よりによってクレアの店で発砲事件を起こしたのだ。被害者こそ出なかったものの、現場の動画がまたたく間に拡散されてしまい、人気デートスポットとしてもてはやされていたビレッジブレンドは、一転して閉店の危機に。そんな窮地のクレアに、アプリの創業者がいっしょにイメージ回復をしようと、ある作戦を持ち掛けるが…!?芳しい香り漂うミステリ。
60年前、多くの乗客とともに海底へ沈んだイタリアの豪華客船アンドレア・ドーリア号。その客船が現代によみがえることになり、クレアは船内でサービスするコーヒーのコンペに参加することに。そんな矢先、船とともに沈んだと考えられてきた伝説の宝石が、思わぬ形で現代のNYに姿を現わした!なぜ今になって?そして、恋人から贈られたばかりのクレアの婚約指輪には、どういうわけかその宝石の一部が使われていた。すべての鍵を握る人物は、沈没事故の生還者である宝石商の老人。だが彼もまた、何者かに毒を盛られて昏睡状態に。海底に葬られた過去、許されざる愛、そして新たな犠牲者ー。不幸を呼ぶという伝説のダイヤを指にはめたクレアは、いやおうなく悲劇に巻き込まれていき…!?
昔懐かしいおとぎ話をテーマに、秋のフェスティバルがNYのセントラル・パークで開催された。ところが、ピンク・プリンセス役の女性が「眠り姫」さながら、昏睡状態で森の中から発見されて大騒動に。まもなく逮捕されたのは、マテオ!元夫の逮捕に気が気でないクレアは、必死に真犯人につながる手がかりを探し、被害者の持っていた「金の鍵のネックレス」が秘密の高級クラブの通行証だというところまで突き止めた。事件にNYの超有名レストランが関与しているのは間違いないのに、あと一歩のところで真相に近づけない。そこでクレアは、エチオピアのシャーマンから仕入れたという不思議なコーヒー豆を切り札に使う。そのコーヒーが持つ特別な力とは…!?NYのセレブな裏世界は、おとぎ話よりも不思議で危険がいっぱい?人気シリーズ第14弾!
「ユンヨン」「アントチーノ」「ボンボン」-そんな誰も聞いたことのないコーヒーを注文しては、バリスタたちを困らせる客がビレッジブレンドに現われた。野球帽をかぶったその風変わりな若者の正体は、IT業界の革命児にして億万長者のエリック・ソーナー!彼のリムジンを狙った爆発事件がビレッジブレンドの目の前で起き、クレアは身を呈してエリックを救出した。そのお礼にと、エリックはクレアをNY随一の高級レストランに招待する。そこで彼は、金に糸目をつけない究極の「ビリオネア・ブレンド」の開発をクレアに依頼。まさに夢のような提案だった。けれど、目的のためには手段を選ばないIT億万長者たちのゴージャスで恐ろしい世界を垣間見たクレアは、ソーナーが本当にただの事件被害者なのだろうかと疑問を抱きはじめ…!?
クリスマス・ソングが流れ、宝石のように煌めくマンハッタンの街、この激戦区で老舗コーヒーハウスを切り盛りするクレアは、今年はクリスマス特製クッキーの甘い香りで道行く人々を誘惑する作戦を立てた。これが大成功し、店は大賑わい。ところがそのクッキーのために増員したスタッフが、セレブたちの集うクリスマス・パーティーで撲殺されてしまった。第一発見者はクレア。新作カラメル・ラテがセレブに大評判でてんてこ舞いだったとはいえ、何か被害者を救える手立てがあったのではとクレアは自分を責めずにはいられなかった。そして、気落ちする彼女にさらなる悲劇が襲う。恋人マイクの乗った飛行機が、猛吹雪で墜落したという衝撃的な報せが舞いこんできて…!?
ニューヨークの老舗コーヒーハウス“ビレッジブレンド”を切り盛りするクレアは、新たにフード・トラック・ビジネスに乗り出した。焼きたてマフィンとスペシャルコーヒーを運ぶ屋台はたちまち大盛況。ところがそんなとき、メニューのコンサルタントであるリリーが、店の近くでひき逃げにあってしまった。意識を失う前に「こうなるとわかっていた」と言い残して。なぜそんな言葉を?謎を追うクレアの前に現われたのは、ひき逃げ犯を心から憎み、逮捕に心血を注ぐ風変わりな捜査官。彼は味方?それとも…!?簡単おいしいレシピ付き、アロマ漂う人気シリーズ第11弾!