著者 : コレフジ
己のルーツを探す旅を終えたメグは、ベネットらとともに国際魔法協会を訪れる。言の葉の師弟との交流、始祖の精霊樹との修行、始まりの魔法の追体験。濃密な時間は、かつて見習いと呼ばれた魔女に飛躍的な成長を遂げさせた。残された時間は? という周りの心配を他所に、メグは運命に導かれるまま自分の足で歩を進めていく。 時を同じくして、ファウストとエルドラは星の核を完成させ、いよいよ地球を救うための最終段階へと入る。完成式典では皆が希望に胸を膨らませる一方、メグ一人だけが『暗い影』の存在に気づいて…… 「辛気臭い顔してるんじゃない。魔女は笑うもんだよ」 絶望に覆われる世界を前にして、メグとファウストの魔法がいま紡がれる。明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。追憶の夏に背中を押され、最期の秋へと向かう最終幕。
★2025年TVアニメ放送決定★ ★コミカライズ好評連載中★ メグがファウストから告げられた余命は残り半年。焦りを感じるなか、『災厄の魔女』エルドラがラピスの街を訪れる。明かされるメグの過去、エルドラとの知られざる因縁は、未熟な魔女に師のもとから旅立つことを決意させる。 己のルーツを探し、世界を巡って、嬉し涙を集めるためのはてしない旅。出会いと別れを繰り返し、己の無力さに打ちのめされ、助けた人に裏切られ、悲しみの感情を何度も目の当たりにして。それでも魔女は下を向かない。 「いつも胸に希望を抱きな、メグ・ラズベリー」 希望を胸に宿し絶やさぬこと。それが絶望から人々を救う『魔法』なのだと、師が教えてくれたのだから。明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。旅立ちの春は瞬く間に過ぎ、追憶の夏へと向かう第三幕。
★2025年TVアニメ化決定★ ★コミカライズ好評連載中★ 見習い魔女のメグは十七歳の誕生日に、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受ける。呪いを解く方法は嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけ。 念願の『二つ名』を与えられたメグは、祝福の魔女ソフィのはからいで二十年に一度開催される『魔法式典』に招かれる。メグはそこでも新たな縁を結び、その出会いは彼女の運命を大きく変えようとしていた。 人々の想いを受け取り、かけがえのない約束を交わし、もちろん失敗だって何度もして。だけど魔女は諦めない。たとえ、どんな絶望を前にしても。 「メグ、笑いな。偉大な魔女はね、逆境にこそ笑うんだよ」 明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。別れの冬を乗り越えて、旅立ちの春へと向かう第二幕。 第8話 言の葉と災厄と式典と 第9話 悪魔に魅入られた家族 第10話 古き大樹は眠る 第11話 潮騒と共に祝福の鐘は鳴る エピローグ
★2025年TVアニメ化決定★ ★電撃の新文芸2周年記念コンテスト〈熱い師弟関係〉部門 大賞★ 「お前、あと一年で死ぬよ、呪いのせいでね」 「は?」 十七歳の誕生日。見習い魔女のメグは、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受ける。呪いを解く方法は、人の嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけ。メグは涙を集めるため、閉じていた自分の世界を広げ、たくさんの人と関わっていく。出会い、別れ、友情、愛情ーーそして、涙。たくさんの想いを受け取り約束を誓ったその先で、メグは魔女として大切なことを学び、そして師が自分に授けようとするものに気づいていく。 「私、全然お師匠様に恩返しできてない。だから、まだーー」 明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟が送るひととせの物語。 第1話 余命一年の魔女 第2話 見習い魔女の普通の一日 第3話 東より、英知の来訪 第4話 死神をまとう 第5話 祝福は開門と共に 第6話 祭典の夜空に花は咲く 第7話 魔法のない夕暮れの空は エピローグ 孤独な魔女
至福の島(ハイブラゼル)のエルフに「死」という概念はない。女神アナが創生した「リア・ファイル・システム」により転生を繰り返すだけである。それゆえ「哀しみ」は失われつつあり、あまつさえ大教主マクリールは他の感情すらも禁じるようになっていた。 ハイブラゼル空軍隊長で高位(ハイ)エルフのルゥは、真銀(ミスリル)製戦闘機<アンバール>を駆り、今日も敵国将軍を撃墜し「英雄」の名を知らしめた。だが、心の片隅では「畏れ」の感情を秘め、偽りの英雄を装っている。72回もの転生(リア・ファイル)により失った記憶の断片に苛まれ、大教主の戒律に疑問を持ち始めていた。そんなある日、ルゥは感情豊かな少女ブリジッドと出会い、懐かしさにも似た不思議な感情を抱くのだが……。