著者 : コレフジ
ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙ー(1)ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙ー(1)
「お前、あと一年で死ぬよ、呪いのせいでね」「は?」十七歳の誕生日。見習い魔女のメグは、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受ける。呪いを解く方法は、人の嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけ。メグは涙を集めるため、閉じていた自分の世界を広げ、たくさんの人と関わっていく。出会い、別れ、友情、愛情ーそして、涙。たくさんの想いを受け取り約束を誓ったその先で、メグは魔女として大切なことを学び、そして師が自分に授けようとするものに気づいていく。「私、全然お師匠様に恩返しできてない。だから、まだー」明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟が送るひととせの物語。電撃の新文芸2周年記念コンテスト熱い師弟関係部門大賞作品。
イルダーナフ -End of Cycle-イルダーナフ -End of Cycle-
至福の島のエルフに「死」という概念はない。女神アナが創生した「リア・ファイル・システム」により転生を繰り返すだけである。それゆえ「哀しみ」は失われつつあり、あまつさえ大教主マクリールは他の感情すらも禁じるようになっていた。ハイブラゼル空軍隊長で高位エルフのルゥは、真銀製戦闘機“アンバール”を駆り、今日も敵国将軍を撃墜し「英雄」の名を知らしめた。だが、心の片隅では「畏れ」の感情を秘め、偽りの英雄を装っている。72回もの転生により失った記憶の断片に苛まれ、大教主の戒律に疑問を持ち始めていた。そんなある日、ルゥは感情豊かな少女ブリジッドと出会い、懐かしさにも似た不思議な感情を抱くのだが…。
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