著者 : サラ・スミス
罪深き名画(上)罪深き名画(上)
二十世紀初頭のパリ。一人の娼婦がナイフで刺し殺される事件が起き、精神科医ライスデンは警察の尋問を受けた。彼のもとには“モナ・リザの作者”と名乗る人物から謎めいた手紙も届いていた。身の潔白を証明するため、ライスデンは犯人探しに乗り出す。そんな折り、彼はいとこの女性から思わぬ依頼を受ける。それは、彼女の所有している印象派の大家マレの名画に贋作の疑いがあるので調べてほしいということだった。
罪深き名画(下)罪深き名画(下)
問題の絵はマレの死後、未亡人が画商に持ち込んだものだった。果たしてその絵は本物なのか?偽物ならば、未亡人が画商へ贋作を渡したのか?画商が誰かの贋作を売りつけたのか?ピアニスト志望の恋人とともにライスデンは調査を続けるが、やがて次々と意外な事実が明らかになってくる。だがその頃、不気味な殺人犯が彼の恋人に迫っていた。華やかな時代のパリを舞台に、二転三転するプロットで描く芳醇なサスペンス。
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