著者 : ジェイン・ポーター
愛が見えない彼に、 未来を見せたいと思った。 エリザベスは看護師派遣会社を切り盛りしている。 彼女が送り込んだ6人の在宅看護師が次々と追い返されたため、 エリザベス自らギリシアに飛び、患者の屋敷に出向いた。 彼の名はクリスチャン。ギリシア随一の大物実業家だ。 事故で失明し、歩くこともできない。 だが、医師の話では運動機能も視力も回復が見込めるという。 患者を励ますエリザベスに、彼は言った。 「ぼくは君が賞賛するような英雄ではない。怪物さ」 包帯をむしり取ったクリスチャンの顔には大きな傷跡があった。 エリザベスは息をのんだ。彼は傷跡さえも美しい……。 6人の看護師が拒まれた謎の屋敷には、光を失い、心を閉ざした美貌のギリシア富豪の姿が。誰も寄せつけなかった彼がヒロインだけには心を開き……。ニューヨークタイムズとUSAトゥデイのベストセラー作家ジェイン・ポーターが紡ぐ、魂を癒す感動ロマンス!
地味で冴えない私が、 ゴージャスなボスの花嫁にーー? ウィニーがモーガンの秘書になって5カ月。 ニューヨークでいちばんセクシーな男性と言われる彼は、 いつも美女たちに囲まれ、ウィニーの名前はおろか、 毎夜、彼を想って眠れぬ夜を過ごしているとは知る由もない。 職場を変われば、きっと彼のことを忘れられるーー ウィニーはついに転職を決意した。 ところが、新しい会社での採用が決まったばかりのウィニーを 空港で迎えたのは、ほかならぬモーガンだった! 呆然とする彼女をリムジンに乗せると、彼は切り出した。 「僕と結婚してくれ。ただし、これはビジネスだ」 数多の名作を生みだしてきたベテラン作家、ジェイン・ポーターが筆をとる、大人気のボス&秘書テーマの作品をお贈りします。
シャーロットは大晦日の夜、美女との噂が絶えないイタリア富豪、ブランドとベッドを共にした。誘惑に惑わされ、一夜かぎりと知りながら。ところがシャーロットは妊娠し、思いがけない喜びに浸った。でも遊び人のブランドには頼れない。この子は私が守るわ。事実だけは伝えようと彼の暮らすフィレンツェへ飛んだ彼女は、ブランドの口から出た意外な言葉に耳を疑った。「その子はぼくの一族の大事な跡継ぎだ。ぼくたちは結婚する」愛はないのね?非情な求婚にシャーロットは身を震わせた。
最愛の子を別れた夫に託すーー それが、私にできる、最後の役目。 「彼女に結婚式を台なしにされてたまるものか」 ミラノの大富豪マルコ・ダンジェロの声がサロンの高い天井に響いた。 幼なじみの公爵家令嬢との結婚を2カ月後に控えている。 ところが、別れた妻のペイトンが幼い双子の娘たちを連れて、 突然サンフランシスコからやってきたのだ。 ペイトンの目的は、娘たちをマルコに託すことだった。 二度と戻らないつもりでいたミラノを再び訪れたのは、 医師に残酷な事実を突きつけられたから。 ペイトンは亡き母と同じ、不治の病におかされていた……。 非情な運命により、若くしてみずからの余命と向き合わざるをえなくなったヒロインの物語をお贈りします。元夫への愛を心の奥底に封印して子育てを頑張ってきたペイトンと、彼女と結婚したことで人生設計を狂わされたと思っているマルコの、再会の行方は……?
富と力を誇る貴族の館でクリスマスを過ごす。 彼の子どもたちの世話係として……。 マルク・ウベルトーー傲慢なシチリア貴族がなぜここに? ロンドンの百貨店で働くモネは突然職場に現れた彼を見て驚いた。 モネは母とともにウベルト家の屋敷に身を寄せていたが、 マルクにひどく心を傷つけられ、イギリスへと渡ったのだった。 あれから8年、やっとつらい記憶も薄れかけたのに、 彼の亡妻が遺した子どもたちの休暇中の世話を私に頼むなんて! マルクの身勝手な振る舞いにモネは唖然としたが、 権力と金に物を言わせる彼の手で城のような館に連れてこられた。 熱い想いが再び燃え上がり、報われぬ愛に身を焦がすとも知らず。 婚外子という出自を持つモネは8年前の出来事で、自分がマルクの属する貴族社会にはふさわしくないということを痛感しています。それでもなついてくれたマルクの子どもたち。いつしか無垢なモネは家族となることを夢見ますが、彼には美しい婚約者がいて……。
重い病気から奇跡的に回復したアナは、夫ルシオを待っていた。 彼はハンサムでセクシーな年上の実業家で、熱烈な恋に落ちて結婚した。 早くわたしたちの赤ちゃんに会いたい……。 やっとルシオは現れたが、どこか様子が変だ。 赤ん坊はもういない。君は流産して子供を失った、などと言う。 なぜそんなひどいことを……。ルシオ、いったいどうしたの? ルシオは重い口を開くと、信じられないことをアナに告げた。 「君が脳炎にかかって記憶を失う前、僕たち夫婦は離婚寸前だった」 彼女は過去5年間に起きたことのすべてを忘れていると言うのだ。 離婚なんて嘘……彼を心から愛しているし、赤ちゃんだっているわ! 実力派作家ジェイン・ポーターが描く、記憶喪失ロマンスです。ルシオと出会ったころの初々しい17歳に戻ってしまったアナ。二人は愛を取り戻すことができるのでしょうか? そしてアナが訴える赤ちゃんの真相とは? 最後まで一気読み必至です。
きっと失敗する。花婿は立ち去り、家族は路頭に迷ってしまう。なぜなら、私は“デュカス家の醜いあひるの子”だから。雄々しいギリシアの海運王ダーメンが待つ祭壇まで歩く間、姉の身代わりとなったカッシアは花嫁のベールの奥で震えていた。ところが、ダーメンは政略結婚を中止にはせず、彼女はそのやさしさにほっとするが、次の瞬間こう言われる。「僕がほしいのは君ではない」そしてなぜか、新婦の唇を奪った。キスは罰のようだったのに、カッシアの体には甘い震えが走った。愛のない結婚で夫に惹かれるほど、つらいことはないのに…。
再会した彼は冷たく傲慢で、 無垢な彼女は愛した男性の面影を探した。 ジョゼフィーヌはヨットから海に転落した男性を助けた。 怪我をした彼は記憶を失い、名前も出身もわからなかった。 ギリシアの太陽の下、二人はアダムとイヴのように惹かれ合い、 情熱的な7日間を過ごす。しかし、幸せは長く続かなかった。 彼の名前がアレクサンデルで、皇太子だなんて知りたくなかった。 すべてを忘れていたから、野暮ったい私を恋人と呼んだことも。 だが皇太子が国に戻ったあと、ジョゼフィーヌは妊娠に気づいた。 そのことを知らされたアレクサンデルの行動は迅速だった。 彼の命により、ジョゼフィーヌは塔に囚われの身となってしまう! ドラマチックで大胆な世界観で、読者をあっという間に物語に引きこんでしまうJ・ポーター。今作は記憶のない男性に身分違いの恋をする、激しくも切ないロマンスです。結婚を迫られても、彼との思い出があればいいと、身を引こうとするヒロインがけなげです。
ジリアンの恋はあっけなく終わった。出会ってすぐに惹かれ、最高の恋人だった富裕なイタリア人実業家ヴィットは、彼女が思っていたような人物ではなかった。ある日、彼のメイドが言ったのだ。彼の一族はマフィアだと!彼のヴィラから逃げだしたジリアンはその後、妊娠したことを知る。ああ、なんてこと。けっして彼に知られてはならない…。ジリアンは生まれた息子を守りたい一心で、名前も変え、ゆかりのないカリフォルニアの町でひっそり暮らしていた。だが平穏な日々は続かなった。前触れもなくヴィットが現れたのだ。「君と息子を僕の故郷ーシチリアに連れていく」
第6代ラングストン伯爵ランダルの秘書であるポピーは、結婚式の祭壇の前で呆然と立ち尽くす彼を見て、胸が痛んだ。たった今、花嫁を見知らぬ男に奪い去られてしまったのだ。でも、愛のない便宜結婚をするよりはずっとよかったはずよ。じつはランダルは亡父の遺言により、35歳までに結婚しないと伯爵の称号も財産も失うことになっていた。もう猶予はない。突如強引に彼の自家用ジェットに押しこまれたポピーは、手渡された花嫁候補リストに自分の名前を見つけて仰天した。私を花嫁の身代わりに…?甘美な誘惑の旅が幕を開けた。
妹亡きあと孤児となった甥を独力で育てているレイチェルは、困窮のすえ赤ん坊の伯父にあたる富豪ジョバンニに助けを求めた。手紙も電話や幾度となく無視され、進退きわまった彼女はベネチアのジョバンニ邸を訪れて使用人の手に赤ん坊を託し、あふれる涙をこらえながら豪壮な屋敷をあとにした。だがすぐに追ってきたジョバンニに腕をつかまれ、強引に唇を奪われて、レイチェルは驚きのあまり呼吸を忘れた。冷徹な実業家として名高い彼は、感情を交えず冷ややかに言った。「敵を見くびってはいけないな。君は僕と結婚するんだ」
目を覚ましたとき、ロギーはローワンに抱きかかえられていた。3年ぶりに彼に会って、どうやら気を失っていたらしい。億万長者のローワンは危険が迫っているとロギーに教え、なぜか国外にある彼の城で保護したがった。しかし、彼女にはどうしても国を出られない理由があった。バージンを捧げたローワンに、一夜で捨てられたからではない。私の父が原因で、彼に死ぬほど憎まれていることも関係ない。気絶してできた怪我も忘れて、ロギーは勇気を振り絞った。私たちには2歳になる娘がいるの、と告白するために…。
ジョージアは宣教師の両親を不慮の事故で亡くし、妹を養うため、自ら卵子提供して代理母となる道を選んだ。契約相手は子どもの父となるギリシアの大富豪ニコス・パノス。妊娠6カ月を迎えたころ、ニコスから驚きの連絡があった。生まれてくる子どもにギリシアの市民権を与えるために、彼の住むエーゲ海の孤島へ渡り、そこで出産しろというのだ。追加の報酬さえあれば、もう妹の将来を心配しなくて済むー専用機で島に飛び、初めてニコスと対面したジョージアだったが、図らずも彼の美しさと、その身にまとう孤独の影に心奪われ…。