著者 : ジャネット・デ-リ
なに不自由なく育ったシェイラ・ロジャーズは、ある日突然、すべてを失うことになった。新婚旅行の最中、メキシコ山中で山賊の一団に襲われて夫を殺され、彼らの隠れ家に連れ去られた。一団を統率するラファーガ〈風〉と呼ばれる男は、自分に女がありながらも、シェイラに野性的な情熱を抱く。けんめいに拒みつつも、シェイラはいつしかこの荒々しく力強い男に身も心を委ねたいと願うようになっていた。しかし、それもつかのま、捜索の手は刻々と迫っており、シェイラにもついに決断の時が来た。
1876年、ニューメキシコのベイヤード砦。騎兵隊中佐ステファンの妻、ハンナは軍人の妻たちの間でもその毅然とした美しさは際立っていた。しかしハンナはいま好奇と蔑みの眼に耐えながら生きていた。というのも数ヶ月前、アパッチに襲われ、捉われの身となっていたのだ。無事帰りついたものの、夫のステファンですら妻の醜聞を何とか隠そうとしつつ、「いったい、この女は何人のアパッチと…」とハンナを疑いの眼で見るのだった。2人の溝は日増しに深くなるばかりだが、そんな彼女に、いつしか心の支えとなっていったのは、騎兵隊のキャプテン、カッターだった。
マギーとチェース(「見はてぬ夢」に登場)の愛の結晶、タイの青春を描く待望のカルダーシリーズ第4弾。成長したタイは、父に反発をおぼえながらも、牧場に生きる男としての自覚を深めつつあった。しかし、都会育ちの美しい妻タラ・リイの野心と浪費にふりまわされる日々の中で、牧場育ちの素朴な娘ジェシィに、心の安らぎを求めるようになっていく。そんな折、タイの両親や妹キャスリーンまでも巻き込む恐ろしい事件が起こった。カルダー牧場の未来は、そしてタイの愛のゆくえは-。
なに不自由なく育つたシェイラ・ロジャーズは、ある日突然、すべてを失うことになった。新婚旅行の最中、メキシコ山中で山賊の一団に襲われて夫を殺され、彼らの隠れ家に連れ去られた。一団を統率するラファーガ〈風〉と呼ばれる男は、自分に女がありながらも、シェイラに野性的な情熱を抱く。けんめいに拒みつつ、シエイラはいつしかこの荒々しく力強い男に身も心もゆだねたいと願うようになっていた。しかし、それもつかのま、捜査の手は刻々と迫っており、シェイラにもついに決断のときが来た。
平凡な人生を歩んできたランナ・マーシャル。彼女の運命はひとりの老人に出逢った日から、思いがけない方向にむこうことになった。彼の息子チャドとナバホ・インデイアンとの混血の私生児ホーク。まったく違う世界で生きてきたふたりの男に、同時に惹かれていくランナは、財産をめぐる家族同士の争いとうらぎりの罠にはまっていく。ランナの愛は?運命は…?広大なアリゾナの自然を背景に、ジャネット・デイリーが情熱を込めて書きあげた感動のロマンス長編。
モンタナの大牧場主の息子チェースと貧しい娘マギーとの恋はかなうはずのない夢でしかなかった。ましてマギーの父が、大牧場の牛を盗む泥棒とわかってからは…。警告にもかかわらず盗みをやめなかった父は、ある日マギーの見ている前で処刑されたが、そこには黙って見守るチェースの姿もあった。マギーの愛は一転して、激しい憎しみに変わる。カルダー大牧場への復讐を心に誓うマギーだったが、皮肉な運命の女神は、16歳の彼女にチエースとの愛の結晶を授けていた。絶大な権力を誇るカルダー家の愛と憎しみの歴史を描く、待望の大河ロマンス、カルダーシリーズ第一弾!
「見はてぬ夢」につつぐカルダーシリーズ第2弾、前編!舞台は100年前のテキサス。開拓に夢をはせるベンティーン・カルダーは、17歳になったばかりのローナを妻にむかえ、遠い未知の土地モンタナへ旅立つ。はてしない荒地とインディアンへの恐怖、そしてカルダーを陥れようとする男たちの策略のなかで、ふたりの愛は、ともすれば傷つけあい、まどい、反発しあう。レディたるもの、性の悦びを感じてはならないという道徳感がまかりとおっていた時代。ローナは、あまりにも強い愛の衝動に、恥じらい戸惑うのだが…。
「見はてぬ夢」につづくカルダーシリーズ第2弾、後編!大牧場主として成功をおさめたベンティーン・カルダー。息子も生まれ、一家は幸福そのものに見えたが、ローナは寂しかった。夫が外の出来事をなにひとつ話しくてれないのだ。彼女は、優しいことばをかけてくれるブル・ジャイルズに惹かれていく。そんな危なっかしい関係を、ベンティーンが黙って見過すはずはなかった。しかし、ある出来事をきっかけに、ふたりの愛はゆるぎないものとなったのだが…。