著者 : ジュリー・ハイジー
ホワイトハウスの厨房を視察するため外国からシェフたちがやってくる!知らないレシピや文化を学びたいけれど、急に決まった晩餐会の準備もあるし、ホワイトハウス全体の支出削減のために人手不足だし…忙しいエグゼクティブ・シェフのオリーを助けようと、エグゼクティブ・ペイストリー・シェフのマルセルが視察団のガイド役を引き受けてくれることに。彼が作り出すのは甘く美しい飴細工に絶品のホットチョコレート。すばらしいデザートは国境を越え、誰もが感嘆のため息をもらして味見をしていたところ、突然マルセルが倒れてしまった。事故か病気か、それともおかしなものがデザートに紛れこんでいた…!?
ホワイトハウスの厨房に大仕事が舞いこんだ。長年にわたって関係のよくなかった国が和平会談に同意したので、それに先立ち国賓晩餐会を開催するというのだ、一週間後に!オリーたちは世界のリーダーにおいしい料理でくつろいでもらうことを目指すが、スタッフ間での問題が発生しー。総料理長としての試練に挑む一方で、プライベートの悩みも抱えるオリー。恋人ギャヴとの結婚を決めたはいいけれど、手続きに予想以上に時間がかかることがわかったのだ。ギャヴの友人に頼んで事を進めようとするも、友人は不可解な事件に巻き込まれてしまう。いつになったらおちついてしあわせをかみしめられるのか!?
夏の休暇で、恋人といっしょに実家へ帰省したオリー。でも母の口から、幼い頃に亡くした父の死についての意外な真相を明かされ、和やかな休日は一変。銃で殺されたうえに犯人もまだ捕まっていないなんて!戸惑いながらも、オリーは父への愛を力に、未解決の事件に踏みこむ決意をする。一方、ホワイトハウスでも予想外の事態が。夏休み中の大統領の息子ジョシュアに料理を教えることになったまではよかったものの、オリーだけで参加するはずだったフード・エキスポにジョシュアがどうしても行きたいと言ってゆずらない。やむなくオリーたちは変装し、大勢の人でごった返す会場へと向かうがー!?
異例づくし。まさしくそれが、総料理長オリーの今回の任務だった。というのも大統領夫人が催す数千人規模の巨大誕生日パーティのため、厨房の外へと飛び出し、会場選びから手伝うことになったのだ。同じく担当スタッフに選ばれたのは、式次室長のピーター。彼とオリーが犬猿の仲なのはホワイトハウスの誰もが知るところ。なのにまさか、ふたりそろって秘書官の遺体を発見することになろうとは!?それ以来、何者かに命を狙われるようになったふたりは、危険と隣合わせでパーティの準備を続行することに。いつもは皮肉屋のピーターも、今回ばかりは弱気な一面を見せはじめ…!?
ゲストの食の好みやアレルギー、出身地など経歴をくまなく調べあげて提供するホワイトハウスのディナーは安全なうえに、どこよりも美味しい完璧な料理。ところが、ディナーを口にした連邦政府の高官があろうことか死亡!総料理長のオリーは事件を聞きつけたマスコミに糾弾され、厨房スタッフは全員、ホワイトハウス関係者から犯人扱い。厨房は完全封鎖に追いこまれてしまった。春の復活祭まであとわずか。これでは一万個以上のイースター・エッグの準備ができない!間に合わせるための唯一の道は事件の真相を暴き、厨房の嫌疑を晴らすこと。けれどオリーが捜査に首を突っこめば、恋人であり大統領の護衛官であるトムの解雇につながる。八方ふさがりのオリーが仲間たちと取った大胆不敵な行動とは!?
「世界でもっとも重要な台所」と呼ばれる、ホワイトハウスの厨房で働くオリーは、小柄ながら腕と舌は確かなアシスタント・シェフ。彼女の任務は、大統領の朝食から晩餐会にいたるまで献立を吟味して、期待以上の料理で彼らの胃袋をつかむこと。ところがある日、ホワイトハウスに不法侵入した男をフライパンで打ちのめしたせいで、彼女は国際手配の殺し屋から命を狙われることに!いっぽう厨房では、たった一週間で重要な国賓晩餐会のメニューを決めるという前代未聞の事態が発生。オリーは、夢だった総料理長の座を射止めるためにもこの大ピンチを乗り切れるのか!?ホワイトハウスの舞台裏で大活躍する料理人を描くシリーズ第一弾!アンソニー賞受賞作。