著者 : ジョエル・ブリンクリ
神に見放された土地(上)神に見放された土地(上)
貧困と政情不安にあえぐ中米の小国ニカラグアでは、首都を取り巻くジャングル地帯で親米ゲリラが現体制打倒のチャンスをうかがっていた。米政府はゲリラに武器と資金の援助をおこなっていたが、議会はそれ以上の積極的介入を許さなかった。そこで大統領は直属の補佐官に、泥沼化した事態の打開を命じた。野心家のこの補佐官はCIA支局長と連絡を取り、ゲリラの基地にのりこむが…。
神に見放された土地(下)神に見放された土地(下)
いまや事態は急速に悪化していた。パーティに集まったニカラグアの閣僚たちがゲリラに虐殺される一方、米軍輸送ヘリが何者かに撃墜されて16名のアメリカ兵が死亡した。米国の世論は米軍の全面的軍事介入を要求しはじめた。ニュー・ワールド通信者の記者クリス・イートンただひとりが一連の事件に不審を抱いて調べはじめるが、すでに空母エンタープライズに攻撃の指令は発せられた。
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