著者 : ジョナサン・ストラウド
キャロウェイ博士がロンドンラグーンの底に消えてから半年。すでに六回の銀行強盗をやってのけたスカーレットとアルバートは、いよいよ難攻不落とうわさされるウォリックの〈信仰院〉の地下金庫室から財宝を奪う計画を決行。この仕事を成功させて〈信仰院〉は銀行の三倍稼げると知ったスカーレットは、これからは各地の〈信仰院〉をねらおうと決めた。そんな折、二人の行方を追っていたハンド同業組合の巧妙な罠にはまり、仲間のジョーとエティをさらわれてしまう。ハンド同業組合の本部に連れていかれた二人は、組合のドン、ソームズに提示された人質交換の条件を満たすため、ノーサンブリアの埋没都市へと向かう。二人は果たして、襲い来る〈堕種〉や〈信仰院〉の強大な力から逃げ切ることができるのか。息つく間もないディストピア・アドベンチャーの第二巻!
未来のイングランド。大洪水のあと、わずかに生き残った町と、その周辺の無人地帯(ワイルズ)が、物語の舞台。スカーレットは、荒れ果てた国をわたり歩く、無法者の少女。今日も銀行から札束を盗むと、ワイルズの森に逃げ込んだ。そこで出会ったのが、アルバート・ブラウン。横転したバスの中、野獣の餌食になるのを免れ、唯一生き残った男の子だった。スカーレットは仕方なく、頼りなげな少年を、次の町まで連れていくことにした。森の中で二人は、クマに突進されたり、追っ手に攻撃されたり、いくつもの危機一髪のピンチを乗り越えていく。しかし、追われているのは、スカーレットではなく、ブラウンだった!? 謎めいたブラウン少年の正体は……? 痛快アドベンチャー・ファンタジー2冊シリーズのPart1。
魔術の首都ロンドンー一羽の“ハヤブサ”が首に重いお守りをかかえながら飛行していた。それは、ヒヨッコ魔術師の危うい命令に従わされている5010歳のベテラン妖霊バーティミアスの姿だった…。超人気ファンタジーシリーズ、読みやすい軽装版。
プラハの時代は去り、いまや魔術の中心はロンドン。魔術師たちは、政府の重要なポストを占め、帝国を牛耳っている。魔術師は貧しい家の子どもを弟子にして、悪魔を思いのままにあやつる技を、歳月をかけて叩きこむ。弟子は、親も生まれたときの名も捨て、帝国に貢献する日のために、ひたすら修行にはげむのだった。いま、ひとりの少年が師匠にかくれて寝室の床に五線星を描き、バーティミアスという悪魔を召喚した。彼は御年5010歳。まあ最高ランクではないが、由緒正しいベテランの妖霊である。妖霊界からロンドンの街へバーティミアスを召し出したむこうみずな少年の名はナサニエル。自分をはずかしめたエリート魔術師に復讐を誓っている。なにもかもが新鮮!文句なしにハマる物語が600ページにギッシリ。