著者 : ジョージ・R・R・マーティン
“氷と炎の歌”で描かれる世界の300年前、東方のヴァリリアよりドラゴンを従えてウェスタロスの地を踏み、“炎と血”で七王国を支配したターガリエン家の治世を綴った一大年代記。日本版は原書Fire&Bloodを二分冊して2カ月連続刊行する。前半部の第1巻では、七王国を統一した“征服王”エイゴン一世から、“残酷王”メイゴル一世、そして、ウェスタロスに長い平和と繁栄をもたらした“調停王”ジェヘアリーズ一世の治世を描く。
『七王国の玉座』で語られる時代から約百年前、デナーリスから遡ること数代、前王朝ターガリエン家による統治が続くウェスタロス大陸で、諸国を遍歴して城から城へと渡り歩く“草臥しの騎士”ダンクと、その従士となった少年エッグー数奇な運命を背負う二人の波乱万丈の冒険を描く。海外ドラマの最高峰「ゲーム・オブ・スローンズ」へと繋がる中篇「草臥しの騎士」「誓約の剣」「謎の騎士」の3篇を収録。
異種生命ヴォルクリンと接触すべく9人の研究者を乗せて旅立った宇宙船“ナイトフライヤー”。だが謎の現象が続発する中、彼らは狂気に囚われていく…。Netflixでドラマ化された表題作。先住種属の調査のため、異星を訪れたふたりの超感覚能力者をドラマティックに描いたヒューゴー賞受賞作「この歌を、ライアに」、初訳作品3篇など、SF/ファンタジイ界を代表する作家マーティンの傑作全6篇を収録。
『七王国の玉座』から遡ること約一世紀、ターガリエン家がウェスタロスを統べる時代、“草臥しの騎士”ダンクと、その従者エッグの冒険を描く中篇3篇を収録。“氷と炎の歌”シリーズ初の短篇集。「草臥しの騎士」-ダンクは、旅の途上で死した師、サー・アーランの亡骸を葬った。武具と馬、わずかな貨幣を受け継ぎ、草臥しの騎士となり旅を続けるダンクは、禿頭の少年エッグに出会う。ダンクは騎士としての矜持を示すため、アッシュフォードでの馬上槍試合に出場するが…。「誓約の剣」-不落城のサー・ユースタスに仕えるダンクは、河間平野の干上がった川を調べる途中、冷濠城のレディ・ローアンの領民が川をせきとめ、水を独占していたことを知る。ローアンに謁見したダンクは彼女に心惹かれるものを感じるが…。「謎の騎士」-北の“壁”に向けてエッグとともに旅の準備をするダンクは、バターウェル公が催す馬上槍試合への出場を決意する。だが、試合会場である白亜城では優勝者に与えられる“ドラゴンの卵”をめぐって、さまざまな陰謀が渦巻いていた。
総帥ジョン・スノウも列席していた結婚の宴の真っ最中、北の果ての黒の城に“巨人殺しのトアマンド”が野人たちと共に“壁”の向こうから襲撃を開始する。一方ミーリーンには、女王デナーリスと結婚したヒズダール王の招きにて、多くのユンカイ人が和平条約の調印と闘技場見物のため集結していた。その騒ぎのさなか、デナーリスは手のつけられぬ竜たちの様子に危機の到来を予感する…傑作異世界戦史第五部、堂々完結。
迫りくる暗雲を打ち払え!“異形”の脅威から人びとを守るためジョン・スノウは黒の城で一人奮闘するが…絢爛たる戦闘絵巻、第5部堂々完結。ローカス賞ファンタジイ部門受賞の異世界戦史。
青白い太陽が昇っては沈み、また昇る。空は黒雲に覆われ、稲妻が閃き雷鳴が轟くなか、黒い手と青く光る目の死者が、丘の斜面に口をあけた裂け目のまわりをうろつく。だが、決してなかへは入れない。丘の内部では、半身不随の少年がウィアウッドの玉座につき、ささやき声に耳を傾けていた。“冷たい手”に導かれ、ついに目的地に到着したブランは、“最後の緑視者”である“三つ目の鴉”から「空の飛びかた」を学んでいたのだ。そこからさらに南へと下った、といっても酷寒の地であることに変わりはない黒の城では、スタニス王が南へと発って以来、奇妙な虚脱感が漂っていた。そんななか、総帥であるジョンは古株の黒衣の兄弟たちが考えもしなかったような施策をつぎつぎに打ち出していく。なんとしても“壁”を死守するという固い決意のもとに。一方、さらに南の白い港では、捕えられ処刑の日を待つサー・ダヴォスの前に、思いもかけぬ人物が現われ…ますます佳境に入る壮大なる異世界戦国絵巻!
白竜、緑竜、黒竜の三頭の竜を従え、デナーリスはミーリーンで女王として君臨していた。だが、その前途には暗雲がたちこめる。都の中では内乱をもくろむやからが殺戮を繰り返し、外では敵対勢力が都を包囲せんと軍を進めていた。さらに、竜たちはどんどん巨大化し、残虐さを増して、デナーリスでさえ抑えきれなくなったのだ。そのころ、父タイウィン公を殺害したティリオンは、密告者の長ヴァリスの手によってキングズ・ランディングを脱出、“狭い海”を渡りペントスのマジスター・イリリオのもとに身を寄せていた。イリリオから、女王デナーリスが軍を率いて七王国へ帰還するときの軍師になるよう求められたティリオンは、勇躍ミーリーンへと旅立った。だが、ドーンのプリンス、クェンティンもまた、父である大公の密命を受け、三頭の竜とデナーリスを七王国に帰還させるべく、女王の都に向かっていた…。四度めのローカス賞に輝く現代最高の異世界戦史。
七王国の“鉄の玉座”を賭けた王都での決戦の夜、湾を埋めつくした大船団は、緑色の燐火に呑まれ巨大な鎖に捕らわれて次々に沈没し壊滅した。一夜明けて、民衆は都の無事を喜び、少年王ジョフリーに快哉を叫ぶ。南部総督タイレル家との婚姻による同盟も決まり、ラニスター家の勢力は隆盛を極めた。一方、敵対するスターク家には、かつてなく過酷な運命が舞いおりていた…ローカス賞3作連続受賞に輝く至高の異世界戦史。
“五王の戦い”が収束し、七王国の統治は事実上ラニスター家にゆだねられた。辣腕たる“王の手”タイウィン公の手により、民はひとときの平和を享受する。だが、様々な怪異が各地で目覚めつつあった!北の奥地では、“異形”とその配下の“亡者”の脅威におびえた野人たちが、マンモスや巨人を引き連れて、“壁”を破壊せんと押し寄せる。また王都決戦に敗れたスタニスのもとでは、“光の王”の女祭司が怖るべき呪術を…。
ウェスタロス大陸の七王国は、長い夏が終わり、冬を迎えようとしていた。狂王エイリスを倒し、ターガリエン家から“鉄の玉座”を奪って以来、バラシオン家、ラニスター家、スターク家ら王国の諸候は、不安定な休戦状態を保ってきた。だが、ロバート王がエダード・スタークを強大な権力を持つ“王の手”に任命してから、状況は一変する。それぞれの家の覇権をめぐり様々な陰謀が渦巻き…。ローカス賞に輝く歴史絵巻、開幕。
辺境の植民星サン・パウロで、探鉱師ラモンは、酒のうえの喧嘩でエウロパ大使を殺してしまった。大陸北部の人跡未踏の山間に逃げこんだものの、ラモンは謎の異種属と遭遇し、つかまってしまう。しかも、異種属のもとから脱走した人間を捕らえる手先になれと命令された。異種属の一体、マネックに“つなぎひも”でつながれ、猟犬の役をはたすことになったラモンの運命は…?人気作家三人による、スリリングな冒険SF。