著者 : ジョーン・エイキン
妖精の王女にかけられた呪いは 十八歳の誕生日に 人間の医者によって解かれるだろう おとぎばなしさながらに 妖精の王女と結ばれた若い医者の運命は? 表題作他10編を収録 ガーディアン賞、エドガー賞受賞の著者が紡ぐ生と死、 人間と人外の不思議な世界 医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハープと自転車のためのソナタ」など、恐ろしくもあり、優しくもある人外たちと人間の関わりをテーマにした短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第三弾。 ■目次 「ロブの飼い主」 「携帯用エレファント」 「よこしまな伯爵夫人に音楽を」 「ハープと自転車のためのソナタ」 「冷たい炎」 「足の悪い王」 「最後の標本」 「ひみつの壁」 「お城の人々」 「ワトキン、コンマ」
中には見たこともないような鳥がいた。 羽根はすべて純金で、目はろうそくの炎のようだ。 「わが不死鳥だ、あまり近づかないようにな。凶暴なのだ」 不死鳥とルビーが詰まった義足を押しつけられた 青年が見いだした解決策とは? 表題作他全10編を収録 ガーディアン賞、エドガー賞受賞の名手が織りなす摩訶不思議な世界 不死鳥と、ルビーが詰まった義足を獣医から引き継いだ旅人テーセウスの選択を描いた表題作ほか、つつましやかな幽霊犬を競売で手に入れた書類箱の中にみつけた飼い主の話「ハンブルパピー」、上の階に行くことを絶対に拒否し続けた女の子の運命「上の階が怖い女の子」など、奇妙で幻想味にあふれ、ときに優しく、ときにぞっとするような怖さを秘めた短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第二弾。 ■目次 「葉っぱでいっぱいの部屋」 「ハンブルパピー」 「フィリキンじいさん」 「ルビーが詰まった脚」 「ロープの手品を見た男」 「希望(ホープ)」 「聴くこと」 「上の階が怖い女の子」 「変身の夜」 「キンバルス・グリーン」
幼い娘が想像した「バームキン」を宣伝に使ったスーパーマーケットの社長、だが実体のない「バームキン」がひとり歩きしてしまい、世間を大騒ぎさせることに……『バームキンがいちばん』。ヴァイキングの侵略者が攻めてきた。これまでは魔女である祖母が城を守っていたが、祖母亡き今、城の守りは孫のコラムに託された。果たしてコラムはどんな手段を使って城を守るのか?『にぐるま城』など、ガーディアン賞受賞の名手による奇妙な味わいの13編を収めた短編集。