著者 : ジョー・クリフォード・ファウスト
どうにかシンジケートを撃退したとはいうものの、メイの不運はまだまだ続く。豪華客船に拾われたまではよかったが、そこで会ったのが昔の女房。しかも凄腕の司令官になっていようとは。ただでさえ気まずいこの状況下で、狂暴化したデュークが異星の大使に怪我を負わせてしまい、メイの立場はますます微妙になってゆく…おなじみ悪運コンビが、今度は美女やエーリアンを向こうにまわして大暴れ。好調シリーズ第二弾。
広い宇宙に不運な男は数あれど、メイ船長は特別だった。短気な性格が災いしてか、儲け仕事はすべてフイ。相棒の副操縦士にも裏切られ、辺鄙な惑星にとり残される始末。このまま泣き寝入りしてたまるか!とばかりに酒場で出会った若者デュークを副操縦士に雇い入れ、一攫千金狙って再出発したはいいものの、これがさらなるトラブルニつながろうとは…!?ユーモアSF活劇〈エンジェルズ・ラック〉三部作、堂々の開幕。
アンドルー・バーチは、アストラダイン社でも一、二を争うスゴ腕カンパニーマン。ライバル企業を出し抜くためには、盗聴、謀略、誘拐と手段を選ばない。だが、今夜の任務は単純な尾行だ。バーチは相棒ネロとともにプルトニウム駆動機を駆り、単座機に乗るターゲットを空中で追跡していく。ところが突然、ターゲットが思いがけない行動をとり、追跡は不可能になってしまった。何者かが、バーチを危地におとしいれるべく、間違いだらけの命令書を渡していたのだ…。
アストラダイン社きってのカンパニーマンのバーチは、社内抗争に巻きこまれ、だれが味方かもわからないような状況に陥った。長年組んできた相棒さえ、頼りにならない。命令系統も混乱し、社内の他部署の人間に命を狙われる始末。さしものバーチも、会社への忠誠心はどんどん失せていく…。ついにバーチが怒りを爆発させる日がやってきた。限定核戦争後、いくつもの巨大企業が社会のすべてにおいて権力を握った近未来を背景に炸裂するハードボイルド・アクション。