著者 : ジョー・ネスボ
主人公ロイの住む山間の村。彼の弟カールは、新妻シャノンとともに村をリゾート地へする計画を携えて帰ってきた。リゾート化計画は、村を豊かにするためだとカールは言う。だがロイは、弟の本心は村を支配することにあると察していた。そこに殺人事件が起こり……。
ある事件の結果、心身に大きなダメージを負ったハリーは、警察を休職し、香港で隠れるように日々を送っていた。だが、そんなハリーを探して、オスロから刑事のカイアが訪ねてくる。自分の血液による溺死という奇怪な殺され方をした女性二人が相次いで見つかり、この連続殺人事件の捜査にハリーの力が必要だと言ってー。ノルウェーに戻ったハリーの前には、更なる犠牲者が現れて…。
連続殺人事件の被害者たちの繋がりを追う、ハリー率いる刑事部捜査班。だが主導権を握りたい中央捜査局の横槍が入り、刑事部は事件から締め出されてしまう。極秘に捜査を続けた末に浮かんだ有力な容疑者。だが、ハリーを出し抜くかのように、中央捜査局がその男を逮捕する。二転三転する事態のなか、世界の果てまで赴いたハリーが見出した真相とは。ノルウェー発、メガヒット・サスペンス!!
1977年のクリスマス前夜。殺し屋のオーラヴは麻薬組織のボスから仕事を依頼され、準備に取りかかっている。淡々と、いつも通りに始末するつもりだった。標的である、ボスの妻をひと目見るまでは…愛に翻弄された彼の選択は、敵対する組織をも巻き込んでオスロの裏社会を大きく揺るがすこととなる。ノルウェーを代表するサスペンス作家がみずからの故郷を舞台に描く、美しくも凄惨なパルプ・ノワール。
「隠れ場所にはうってつけだろう」-大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。夏のあいだは真夜中でも陽が沈まない極北の地だ。男はウルフと名乗って素性を隠すも、教会の堂守のサーミ人母子としだいに心を通わせていくことになる。最果ての白夜のなかで狩猟者としての日々を過ごす男。自分もまた狩りたてられた獲物であることにおびえながら…いまもっとも注目されるノルウェー・ミステリの第一人者が、絶賛を浴びた『その雪と血を』に続けて放つ、死と再生の物語。
アメリカ大統領オスロ訪問の警護で起きたアクシデントを隠蔽したい上層部の意向で、ハリーは公安警察局に異動となる。警部に昇進したものの、各地からの報告書に目を通すだけの閑職だ。しかし、ある報告から、ノルウェーに高性能狙撃ライフルが密輸された形跡を見て取る。何かが起ころうとしているー。『ネメシス 復讐の女神』『悪魔の星』へと続く、壮大な物語の幕開けー満を持して登場!CWAインターナショナルダガー賞最終候補作!ハリー・ホーレの物語の原点にして、シリーズの行方を決定づけた重要作!
高性能ライフル密輸入の謎を追うハリーは、銃を手に入れた人物が、第二次世界大戦中に東部戦線で戦った男ではないかと見抜く。また、銃密輸組織の頂点に“プリンス”と名乗る男がいることを知る。一方、ハリーの同僚刑事のエッレンは、ひょんなことから“プリンス”の正体に気付いてしまい…。第二次大戦から戦後のノルウェー史の闇に潜んでいた亡霊と対峙するハリー。傑作ミステリー。
クリスマスシーズンのオスロで、街頭コンサート中の救世軍のメンバーが射殺された。オスロ警察警部のハリーはこの件の捜査に当たるが、衆人環視のなかの事件なのに目撃証言がまったく得られないことに疑問を抱く。一方、暗殺の実行犯は、すぐにオスロから脱出しようとするが、降雪で航空便が欠航になり、一晩滞在せざるを得なくなる。翌朝、新聞を目にした彼は…。傑作北欧ミステリー。
救世軍メンバー射殺事件の捜査チームは、犯人を特定し、クロアチア人の男を指名手配する。その男は、契約を全うするため、厳寒のオスロで過酷な逃避行を続けながら、本当のターゲットを繰り返し狙う。だが、名前が割れ、パスポートやクレジットカードが使えなくなり、手持ちの現金も底をつく。さらに、銃弾を使い果たしたために…。CWAインターナショナル・ダガー賞候補の傑作!
サニーの父は警察官だったが、突然、拳銃で自殺した。自分は警察の内部情報を犯罪組織に売る内通者だった、という遺書を残して。気落ちした母も後を追うように亡くなり、サニーは薬物におぼれ…そして今、刑務所にいる。あらゆる収監者が、サニーには心を開き、秘密を打ち明けるのだ、まるで懺悔をするように。サニーの父の死の真相を知る者がそれを明かしたときー凄絶な復讐劇の幕が開く!
警戒厳重な刑務所から脱獄し、父を陥れ自分を騙した者どもを次々と殺していくサニー。一方、オスロ警察のベテラン警部シモンは、このところ続く殺人が実は連続殺人で、そこには隠された規則性があることに気づく。また、犯罪組織側も、サニーを消すため追い始めた。警察と犯罪組織、双方に追われながらサニーは復讐を完遂できるのかー。現在の北欧ミステリーを牽引するネスボの渾身作!
オスロ中心部の銀行に、白昼強盗が押し入り、銀行員一人を射殺、金を奪って逃走した。現場に手がかりひとつ残さない鮮やかな手口で、ハリー・ホーレ警部も加わった捜査チームにとっては、前途多難を予感させられた。一方、かつてのガールフレンド、アンナと食事をしたハリーは、翌朝、前夜の記憶がない状態で目覚めた。そしてアンナが死体で見つかり…。30カ国以上で出版されている話題作。
連続銀行強盗事件の捜査が行き詰まり、ハリーはチームを離れ、独自の捜査に踏み出す。また、自殺として処理されたアンナの死の真相を探り続けるハリーに、謎めいたメールが届く。死の直前、ハリーがアンナと会っていたことを知っている、とほのめかす文面だった。そして、アンナ殺害の容疑が降りかかり、窮地に陥るハリー…。エドガー賞長編賞の候補にもなった、北欧ミステリーの傑作。
オーストラリアで働くノルウェー人女性が死体で見つかり、オスロ警察の刑事ハリーは捜査協力のため、単身シドニーに赴く。ハリーも加わった捜査班の前に次第に浮かび上がる、隠れていた一連のレイプ殺人。犯人の目星は二転三転し、捜査班は出し抜かれては後手を踏む。さらに、封じ込めていた自身の過去がハリーを苛みはじめる…。「ガラスの鍵」賞受賞に輝く驚異のデビュー作、登場。
オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。捜査に着手したハリー・ホーレ警部は、この10年間で、女性が失踪したまま未解決の事案が、明らかに多すぎることに気づく。そして、ハリーに届いた謎めいた手紙には“雪だるま”という署名があった…。全世界でシリーズ累計2000万部、ノルウェーを代表するミステリー作家の傑作。
“雪だるま”事件は連続殺人の様相を呈していた。また、10年前に起きた警官失踪が、事件に関係していることも明らかとなる。捜査班の前には、次々と容疑者が浮かぶが、真犯人はあざ笑うかのように先回りし、やがて、その魔手は、ハリーの身辺にも迫る…。アルコール依存症と闘いながら捜査に打ち込む、陰影に富む主人公と、癖のある同僚警官たち。30カ国以上で出版されている傑作警察小説。