著者 : スカイエマ
禍々しきは、吾の出番。--妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきたーー。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(長編「桜怪談」)。短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。 スカイエマの、クールで色っぽい遊斎や不思議な生き物たちのイラストが誌面を飾る。クラフト・エヴィング商會の瀟洒な装丁で、現代版の絵双紙本が誕生。 火龍改の語(こと) 遊斎の語 手鬼眼童 首無し幽霊 桜怪談
朝宮陽は、引っ越しや進学で三年ごとに友達が入れ替わってきた。 三年周期の呪い。そんな陽を支えていたのは、映画だった。 高校に入ってからは、映画好きの生徒四人で集まって、映画を観てばかりいる。 進級して三年生になった陽は、卒業しても友人三人との縁が切れてしまわないように、三年周期の呪いを断ち切るために、自分たちの映画を撮ろうと思い立った。 洋邦問わずホラーとコメディ映画好きのお嬢様、ミーコ。 アクション映画とハリウッドをこよなく愛するナツ。 長身がコンプレックスで、映画のストーリーに込められたメッセージや暗喩に注目するいおり。 映画という共通項以外には、性格も趣味もバラバラの少女たちの疾走する青春グラフィティ!
自らの命を絶つ【スイッチ】を渡され、施設に閉じ込められている子供たち。監視員の南洋平は、四人の”7年間もスイッチを押さない子”たちに出会う。彼らと共に施設を脱走した先には非情な罠が待っていて。