作家を志す孤独な青年が、断絶していた親の死、友人の死をへて、しだいに生きることの意味に目覚めてゆく。生きとし生けるものすべてを懐に抱く、作者タマーロの深いまなざしに満ちた自伝的長篇。
人生でいちばん大切なのは、「心の声」に耳をかたむけること。胸にずっとしみこんで安らぎを与えてくれる、イタリアの女性作家による話題作。