著者 : ソフィー・ウエストン
少年に扮して働いていることは、 女嫌いの城主には秘密、のはずだった。 理不尽な里親に耐えられず家を飛び出した孤児のジョアンヌ。 さる古城で住み込みの仕事を得たが、気がかりが一つあった。 城の主人のパトリックが若い女性を雇わない主義らしく、 彼女は少年のふりをして働き、暮らさなくてはならないのだ。 幸い、城には目の悪い家政婦がいるだけで、主人が戻ることはまずない。 そんなある日、近くの小川で泳いでいたとき、 ハンサムな黒髪の男性と出逢い、ジョアンヌは彼を強く意識した。 でも私は少年として働く身。誰にも女だと知られてはいけない……。 逃げるように城へ帰ったジョアンヌは、驚きの人物に迎えられた。 さっき小川で出逢った男性ーー彼はなんと城主パトリックだったのだ! 不遇な人生から這い出し、生きるために男装生活を選んだヒロイン。傲慢で女嫌いと聞く城主パトリックに女性だと知られたら、解雇はまぬがれないと覚悟していましたが……。英国の人気作家ソフィー・ウエストンが描いた、男装ヒロインと年上富豪ヒーローの純愛物語。
里親の理不尽な暴力に耐えられず、家を飛び出した孤児のジョー。 そんな彼女はある日、水辺で、美貌の男性パトリックと出逢う。 生まれて初めて優しくされて、ジョーは心惹かれるが、 彼女には知られたくない秘密があり、逃げてしまうのだった。 ジョーはこの近くの古城で雇われていた。だが主人が女嫌いで 少年のふりをしているのだ。幸い、目の悪い家政婦がいるだけで、 主人が戻ることはまずないが、女と知れたら首になってしまう。 ところが、城に帰ると、城主バーンズが帰還していた。 しかもそれは、さきほど水辺で会ったパトリックだった。
書店経営者のフランチェスカはまたしても恋に失敗した。地味で冴えない私を愛してくれる人はいないのかもしれない…。打ちのめされた気持ちのまま出版社の催すパーティに赴くと、ある小国の眉目秀麗な王子が執筆した本が話題を独占している。講演を依頼しようと王子を捜しているとき、男に声をかけられた。話の流れで、王子が称号を振りかざしていると力説したフランチェスカに、男は興味を引かれたようだ。見知らぬ男にときめきながらも、彼女はその場を後にした。まさか、彼がコンラッド王子本人とは気づきもせずに。