小説むすび | 著者 : ソフィー・ペンブローク

著者 : ソフィー・ペンブローク

シンデレラの十六年の秘密シンデレラの十六年の秘密

ずっと言えなかった秘密はまだ、 この胸の奥にそっとしまったまま。 レナはさるパーティで、忘れもしない男性と思いがけず再会した。 マックスーー今はロンドンで大成功した34歳の大富豪だけれど、 かつては無責任に私の体を利用してポイ捨てした少年だった……。 誘惑されるまま純潔を捧げた自分も愚かだったかもしれない。 でも、彼が翌日にはまるで何事もなかったかのように忽然と姿を消し、 以来、ずっと連絡が途絶えたままになるとは思わなかった。 あれから16年が過ぎ、マックスはついに故郷に帰ってきたのだ。 もう傷つきたくない……。彼には二度と身も心も渡さないわ! そう誓うレナだったが、マックスの屋敷の玄関前に 赤ちゃんが置き去りにされているのを二人で一緒に見つけてーー 少年時代、子爵の隠し子と噂され、白眼視されていたマックス。帰郷したものの周囲に溶け込めない彼を放っておけず、赤ちゃんのお世話を介して、失われた16年を繕うレナの懸命な姿は感動的です!『子爵がくれたガラスの靴』『大富豪の十五年愛の奇跡』の関連作。

大富豪の十五年愛の奇跡大富豪の十五年愛の奇跡

誰にも知られず、15年。 大富豪が心に秘めた究極の愛。 1年半前に、子爵だった夫と息子を不慮の事故で亡くしたビクトリア。 ある日、爵位を継いだ義理の弟からディナーに招待され、 彼女はかつて自分が家族と幸せに暮らした子爵の館を訪れた。 そこで現子爵夫人が跡継ぎを懐妊したことを知り、 心からの祝福の気持ちと、胸が張り裂けそうなほどの喪失感が交錯した。 複雑な胸中から思わず中座した彼女を追いかけてきたのは、 15年来の友人で大富豪のフィンだった。 彼に励まされるうち、やがて一線を越えてしまうが、 ビクトリアの心はいまだ亡き夫への想いに揺れていた。 そのとき、おなかの中に小さな命がめばえたことなど知る由もなく……。 幸せであるほど、それを失ったときの悲しみは深いもの。愛する家族を失い、自分だけ幸せになってはいけないーーそんな思いがビクトリアの新たな恋に踏み出す勇気をはばむ、切なくも美しい物語をお贈りします。『子爵がくれたガラスの靴』(I-2747)の関連作。

クララの秘密クララの秘密

私は、都合のいい妻。愛されない妻。 おなかの子も望まれていないならいっそ……。 仕事に夢中な大富豪ジェイコブとの結婚に耐えてきたクララは、 都合のいい妻でいるのがつらくなり、身の回り品だけを手に家を出た。 その後、新たな命を授かっていることに気づいたが、 子供は欲しくないと明言していた夫に知らせるつもりはなかった。 愛されないならいっそ別れたいと再三訴えるクララに対し、 彼はつねに弁護士を通じて、離婚には応じないと伝えてきた。 だが5年後、イベント業を営むクララのもとにジェイコブが現れ、 余命わずかな父のために家族パーティを企画してほしいと言われる。 密かに産んだ娘の存在、いまだくすぶる彼への愛は、知られたくない! 悩み苦しむ妻に、夫は言った。「引き受けてくれるなら、離婚に応じる」 夫を愛しているからこそ、いびつな関係に耐えきれずに別れようとするクララ。そんな切ない望みをつっぱね続けるジェイコブの真意がわからず、彼女は悩みます。さらに、物心ついた娘が“パパが欲しい”とサンタクロースにお願いしているのを聞いてしまい……。

子爵がくれたガラスの靴子爵がくれたガラスの靴

シンデレラは眠りにつくーー 子爵への愛が実ることを夢見ながら。 天涯孤独のオータムは騙されて全財産を失い、カジノの接客係になった。 ある日、彼女は酔客の喧嘩のとばっちりを受けて首になってしまう。 路頭に迷いかけたとき、思いがけず救いの手がさしのべられるーー 当の酔客トビーが責任を感じて、オータムがイギリスで働けるよう 偽装結婚して彼女を連れて帰りたいというのだ。 ハンサムな彼の提案に興味を抱いたオータムは、申し出を受け入れた。 ところが翌朝、目を覚ましたトビーは昨夜の記憶がない様子で、 指にはめられた結婚指輪に激しく動揺し、自分は実は子爵だと告げた。 オータムは驚き、気後れして身を引こうとするが、トビーは言った。 「しばらく子爵夫人として僕を支えてほしい。その後、離婚すればいい」 男性不信気味のオータムですが、条件つきでトビーについていくことに。条件とは、期間は3カ月、そして、体の関係は持たないこと。そうしてかりそめの子爵夫妻の奇妙な生活が始まりますが、気づけばオータムにとって、トビーは特別な存在になっていて……。

小さなサンタクロース小さなサンタクロース

“赤ちゃん嫌い”のアリスーー 心の奥にしまい込まれた涙と愛。 アリスは元夫に階段から突き落とされ、お腹の子を失った過去があった。 そんな彼女は今、伯爵家の末裔で理解のある城主のもと古城に暮らし、 自分と同じく傷つけられた女性たちの手助けをしていた。 だが城主が急逝し、新城主リーアムの登場に、アリスは不安を抱く。 前伯爵の婚外子であり大富豪でもある彼にとって、 行き場のない女性たちを追い出すことなど造作もないことかもしれない。 案の定、彼は城を大々的に造り変えると言いだした。 一触即発というそのとき、二人はクリスマスツリーの下に 置き去りの赤ん坊と、驚くべき書き置きを見つけた! 〈この子の名はジェイミー。アリスとリーアムに託します〉 小さな命の喪失と悲しみを身をもって知り、赤ちゃんを避けるように生きてきたアリス。けれども、突如現れた捨て子の面倒を見たいという気持ちが不思議と湧いてくるのでした。そして、リーアムもまた、思うところがあり、一緒に子育てをしたいと申し出て……。

子爵とレディ・クリスマス子爵とレディ・クリスマス

彼は伯爵家の跡継ぎ。 私が愛していい人ではない。 フラックストーン伯爵の下で不動産管理の仕事をしているトリは、 伯爵が新たに入手した地所の下見に赴いた。 あろうことか、伯爵の息子であるジャスパーと共に。 5年前、プレイボーイの子爵として名をはせていた彼に誘惑され、 トリはなすすべもなく一夜を共にしてしまった。 そのあとすぐジャスパーはトリを捨ててアメリカに渡ったが、 伯爵家の跡継ぎとなるべく先日イギリスに戻ってきたのだ。 たとえ彼がまた甘い言葉をささやいても、二度と心を動かされないわ! そう決意していたトリだったが、下見の帰り道、激しい雪に襲われ、 やむなく最寄りのホテルに泊まらざるを得なくなり……。 泊まったホテルで用意されたのは一つの古い部屋で、ベッドも一つだけでした。はたしてトリはこの状況を切り抜けられるのでしょうか? イマージュの人気作家ソフィー・ペンブロークがお届けするクリスマスシーズンにぴったりのロマンスをお楽しみください。

いちばん近くて遠い君いちばん近くて遠い君

どんなに愛しくても、 あなたは亡き親友の、永遠の恋人。 リゾート地での挙式前日、嫌な予兆から結婚は間違いだと確信して リハーサルを抜け出したゾーイは、参列客のアシュにでくわした。 アシュは数年前に事故で他界した大親友の夫で、 悲しみのなか、支え合い、助け合い、理解し合ってきた相手だ。 ゾーイが助けを求めると、アシュは彼女をクルーザーに乗せ、 大富豪である彼の一族が所有する別荘に向かった。 途中、嵐に見舞われながらもたどり着いた別荘で二人きり、 今回の婚約のことや、喪った大切な人、つらかった日々…… 語り合ううちに感情は高ぶり、気づけば一線を越えてしまう。 まさか、その一夜で命を授かるとは思いもよらずに。 イマージュ人気作家が描く、亡き親友の夫とのロマンスです。この世を去った女性への忠誠が自分たちの幸せより大事だと思う二人ですが、運命はいたずらにも……。恋の行方から目が離せず、ページをめくる手が速まります。ストーリーテラーの腕が冴える秀作!

涙色の聖夜に愛は涙色の聖夜に愛は

私の愛も死んだと思っていた。 あなたに愛されないとわかったときに。 クリスマス間近、マリアは愛する息子を連れて、 かつて夫セブと過ごしたカッターネオ家の別荘を訪れた。 仕事第一の大富豪実業家の彼に耐えられず、家を出て1年。 それでもここにやってきたのは、クリスマスを家族で祝うためだ。 夫が最近、両親を亡くしたうえ、存在すら知らなかった兄に 会社の経営権を突然奪われたことも、気にかかっていた。 家族の大切さを思い知ったというセブは、マリアに復縁を求めた。 そして、以前とは変わって家族のために努力する夫の姿に、 マリアはかつての想いを取り戻しかけるーーまさかイブの日に、 置き手紙一つでまた置き去りにされるとは思いもせず。 イタリア大富豪一族の3兄妹を描いたミニシリーズ〈カッターネオ家のクリスマス〉もついに最終話。第1話『摩天楼のシンデレラ』の主人公である長男レオの出現で、人生が激変した次男セブ。彼の不器用な愛を、イマージュの話巧者S・ペンブロークが綴ります。

ドレスを捨てた花嫁ドレスを捨てた花嫁

恋愛運のない、捨てられた花嫁に、 富豪一族の長男が手をさしのべて……? 美しい海辺の式場で、花嫁のドーンは不安を隠せずにいた。 挙式の時刻はとっくに過ぎているのに、新郎が現れないのだ。 代わりに現れたのは、新郎の兄で富豪一族の長男クーパー。 彼は弟の手紙をドーンに渡し、結婚式の中止を冷たく宣言した。 これまでの人生、5度も恋人に手ひどく裏切られてきたけれど、 まさか今度は結婚式当日に捨てられるなんてーー “また捨てられた、かわいそうなドーン”という 周囲の囁きにいたたまれず、ドーンはその場から逃げ出した。 その彼女を追いかけてきたのは、当のクーパーだった。 傷心のドーンは、彼にもまた思惑があるとは気づきもせず……。 人生でいちばん幸せなはずの日は突然、最悪の日に。ウエディングドレスを脱ぎ捨てて、ひょんなことから新郎の兄と1週間をともに過ごすことになりますが……。人気急上昇中のソフィー・ペンブロークが贈る、キュートなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。

貴公子と裸足の淑女貴公子と裸足の淑女

差し出されたガラスの靴を、 履いてはいけないシンデレラ……。 ツアーガイドのフェイスは、異国で貧しくも自由な生活を送っていた。 だがある日突然、会社が倒産して仕事も家も失い、 母国イギリスに戻る金さえなくて空港で途方に暮れていたとき、 偶然知り合った富豪貴族のドミニクに、臨時ガイドとして雇われる。 救世主である彼の役に立とうと懸命に働くフェイスだったが、 彼女は出自にまつわる重大な秘密を抱えていたーー 本当はドミニクと同じ上流階級に生まれながら、なじめず失踪したのだ。 フェイスはそれを伝えられないまま、優しくて魅力的な彼に誘われ、 せめてひと晩だけの思い出として親密な夜を過ごしてしまう。 その直後、彼に正体を知られ、悪鬼のごとき怒りに触れるとも知らず。 困窮してもなお、もといた場所には戻りたくないと願うフェイス。いつしかドミニクを愛するようになってしまいますが、皮肉にも、彼は自分が逃げ出してきた世界の中心に生きる人物でした。やがて終止符を打たなければならない、せつない恋の結末やいかに?

クララの秘密クララの秘密

わたしは都合のいい妻、愛されない妻。 そのうえ望まれぬ子を身ごもったら……。 仕事に夢中な大富豪ジェイコブとの結婚に嫌気がさしたクララは、 都合のいい妻でいるのがつらくて、身の回り品だけを手に家を出た。 その後、新たな命を授かっていることに気づいたが、 子供は欲しくないと明言していた彼に知らせるつもりはなかった。 愛されないならいっそ別れたいと再三訴えるクララに対し、 彼はつねに弁護士を通じて、離婚には応じないと伝えてきた。 だが5年後、イベント業を営むクララのもとにジェイコブが現れ、 余命わずかな父のために家族パーティを企画してほしいと頼んでくる。 密かに産んだ娘の存在、いまだくすぶる彼への愛は、知られたくない! 悩み苦しむ妻に、夫は言った。「引き受けてくれるなら、離婚に応じる」 夫を愛しているからこそ、いびつな関係に耐えきれず別れを選ぼうとするクララ。そんな切ない望みを、なぜかつっぱね続けるジェイコブの真意がわからずに悩みます。さらには、物心ついた娘が町のサンタに“パパが欲しい”とお願いしているのを聞いてしまい……。

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