著者 : ダイスケリチャード
些細なきっかけで、仲の良かったグループからいじめの対象になってしまった高校二年生の祥子。 学校にも家にも居場所がない祥子にとっての毎日は、まるで溺れているようで、息苦しい。 そんな祥子は、ある日「名前のない」喫茶店を見つける。 中に入ってみるとそこには、あたたかな珈琲を淹れてくれるマスターと、個性的な常連客、そして祥子と同じくらいの男子高校生、皐月がいた。 誰にも思いを言い出せず、息が詰まりそうだった祥子は、いつしか彼らに自分の犯したある「過ち」を告白。優しく迎えてくれたその喫茶店で、祥子はようやく苦しかった気持ちがほどけていくのを感じ……!?
その正義は誰のためのものか!? 真実と心理に迫る アイドル×警察×ミステリー! 女子高校生が自室で命を絶った。 壁には人気アイドルのポスターが貼られていた。 自殺として扱われたものの、刑事・安西京香は違和感を抱く。 真相を追う京香はやがて、セリーヌという「死神」と「1錠の薬」に行きつくが…。 ダイスケリチャード /装画 第1章 あるアイドルの死 第2章 警視庁大崎警察署生活安全課 第3章 ジェリーフィッシュの記憶 第4章 死神の居場所 第5章 暗い池に浮かぶ月 第6章 二つのペンダントトップ 第7章 死者からのメッセージ 第8章 真夜中の会議室 終 章 白い部屋のモルモット
「いつでも死ねると思ったら、生きていくのがラクになった」 舞台は薬科大学。何不自由なく青春を謳歌していたはずの男子学生の自殺から、不可解な死の連鎖が始まった。 同じ頃、SNSでは「たった一錠で、痛みも苦しみもなく死ねる薬」があると噂になっていて…。 二転三転する事態に、あなたもきっとダマされる。謎が謎を呼ぶ薬学青春ミステリー、堂々誕生! *第6回「暮らしの小説大賞」受賞作 第1章 テトロドトキシン 第2章 薬理学 第3章 水のないプール 第4章 AV女優の死 第5章 クリスマスの夜 第6章 恋は薬で治せる病 第7章 フラノクマリン 第8章 セリーヌの夢 終章 二本のペットボトル