著者 : チャールズ・デ・リント
月のしずくと、ジャッキーと月のしずくと、ジャッキーと
ひっこみ思案のジャッキーが妖精郷で巨人退治をなしとげ、一年がたった。いまや妖精郷の一部では“心臓”ともいうべき存在だ。彼女の仕事は、妖精たちにとって糧である月からの幸運が、毎日正常に流れているかを確認すること。しかしその異変に気づいたころ、ひとりの妖精の無残な死体が見つかった。現場にはなにやら魔法のにおい。やがて魔の手はジャッキーにも及んだ。が、危ういところでクミンと名乗る男に助けられる。お礼のしるしにと、さっそく男を屋敷に招待してしまうのだが…無邪気なジャッキー、ほんとうにこれでいいの。『ジャッキー、巨人を退治する』の続編。
ジャッキー、巨人を退治する!ジャッキー、巨人を退治する!
こんな都会に妖精郷が存在する。ジャッキーだって最初は信じていなかった。でもあの晩、暴走族に追い回されていた人影は人間にしては小さすぎた。小男は目前で轢かれ、あとに残るは灰と赤い帽子のみ。そこで彼女が恐る恐るかぶってみると…見慣れていたはずの町は妖精たちで一杯。おまけにその別世界で巨人退治の大役を命ぜられてしまうなんて。元気な現代ファンタジィ。キャスパー賞受賞作。
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