著者 : チャールズ・D.テーラー
デタントをより促進するために、アメリカ第七艦隊がソ連のウラジオストク港を表敬訪問することになった。だがソ連は目下、太平洋艦隊の増強につとめている。この裏には何かある…。海軍情報部部長マグナソンがにらんだとおり、ソ連海軍は第七艦隊を盾に、中国の領海に眠る大油田を占領しようとしていたのだ。マグナソン配下の工作員たちが中国へ、ソ連へ飛ぶ。米中ソ大海戦の危機が刻一刻と近づいていた。軍事冒険スリラー巨編。
フィデル・カストロが暗殺され、キューバにクーデターが起こった。首謀者はファナティックな人物で、アメリカ合衆国はもとより、ソ連に対しても弓を引こうとしている。彼は排除せねばならない。かくしてSEALとスペツナズ、米ソ両国の特殊戦部隊がそれぞれキューバに送りこまれた。目的地は戒厳令下の首都ハバナ。はたして機先を制するのはどちらか?智略と謀略の限りを尽くした死闘が始まった。著者会心の軍事冒険小説。
アメリカ海軍の切り札、空母ほどに巨大な原子力潜水艦〈インペレーター〉。ハイテク兵器を満載したこの黒いモンスターは、いま北極海をめざしていた。ソ連が北極海の軍事的支配をもくろんでいるのだ。断固阻止せねばならない。だが、すでにソ連潜水艦部隊の精鋭は、モンスターを仕留めるべく厚い氷の下で待ち受けていた。無数の魚雷が飛び交う沈黙の戦場で、虚々実々の駆け引きの果てに生き残るのは…。ハイテク軍事スリラー巨編。
ノルウェー領スピッツベルゲン島が,ソ連軍に占領された。北洋艦部隊の潜水艦部隊が,イギリス=アイスランド間の海域に敷設させた機雷網を突破し,北大西洋への進攻を果たすためには、この島が戦略的な要衝となる。アメリカ海軍提督デヴィッド・プラットには,ソ連側の目論見が読めていた。彼らはNATO諸国に武力攻撃をしかける気だ。プラットの命を受けたバーニー・リングら海軍特殊部隊の精鋭は,島への潜入作戦を開始した…。
一方、ソ連地上軍が進攻を開始した。それに呼応するように、黒海艦隊および第5小艦隊が臨戦態勢に移行、地中海を封鎖してNATO軍への補給路を分断する構えだ。アメリカ第6艦隊の手で地中海は死守せねばならない。プラット提督は全軍の指揮をとるべく、旗艦の空母〈ジョン・F・ケネディ〉へ飛んだ。米ソ両軍の総力を結集した大海戦が、いま始まろうとしていた。『チョーク・ポイント』に続くハイテク軍事スリラー第2弾。
パナマ運河を閉鎖し、同時にカリブ海の入口となる各海峡を封鎖すれば、アメリカにとって軍事上貿易上大きな意味を持つメキシコ湾は無用の長物と化す。カリブ海沿岸諸国に基地を建設し、アメリカを牽制しようと画策中のソビエトは、キューバ海軍、パナマの革命軍を巻き込んで、1962年のキューバ危機以来の大海上封鎖作戦に出た。元駆逐艦乗りの作者が、自らの経験と最新の軍事情報を駆使して描き出す、ハイテク軍事スリラーの白眉。
最新鋭空母『ハリコフ』を始め、原子力潜水艦、原子力巡洋艦、駆逐艦をずらりと並べたソ連軍が、とうとうカリブ海に侵入。迎え撃つアメリカ軍は、空母『アメリカ』、戦艦『アイオワ』を中心に、原子力潜水艦、イージス艦、駆逐艦、フリゲイトなど数百隻を動員、ここにカリブ海海戦の火蓋は切って落とされた。飛びかうミサイル、音もなく忍び寄る魚雷。はたしてアメリカの生命線、パナマ運河を守り切れるか?迫真の軍事スリラー完結。
アラビア海に浮かぶ小島で米国がミサイル基地を建造しているのを、ソ連の偵察衛星がキャッチ。激怒したクレムリン首脳はソ連海軍インド洋艦隊をアラビア海に派遣するが、米国は空母ニミッツを旗艦とする58機動部隊でこれを迎え撃とうとする。第三次世界大戦の危機が高まる中、レーザー兵器によって米ソ両国の偵察衛星が破壊され、ついに史上初の米ソ両艦隊の直接戦闘が勃発!エスカレートする米ソのパワー・ゲームの結末は?