著者 : テリ・テリー
「自分がだれか絶対に忘れるな!」父が最期に残した言葉と、その死の真相を知ったカイラ。失った記憶を完全に取り戻すため、反政府組織に連れ去られる前に暮らしていたケズウィックへと赴く。しかし、実の母・ステラから明かされた出生の秘密に煩悶する。やがて、平和なはずのこの地にもローダーズの脅威が迫り…。彼らの非道な政策の決定的証拠を掴んだカイラは、地下で抵抗運動を行なうMIAのエイダンの元へ合流する。再会、そして裏切りー証拠映像を公にする、命懸けの作戦は成功するのか。カイラが下した最後の決断とは?3部作圧巻のクライマックス!
政府によって消された記憶の一部を取り戻したカイラ。しかし、そこには“ルーシー”と“レイン”全く異なる2人の自分が存在していた。謎の鍵を握るのは、過去の自分に戦い方を仕込んだ反政府組織『自由UK』のリーダー・ニコ。圧倒的なカリスマ性を持つ彼の下で戦うことを決意するカイラだが、政府の記念式典で重要人物を暗殺するという非情なミッションを課せられ、苦悩する。一方、治安部隊ローダーズの長官からは、ベンの消息と引き替えに二重スパイになるよう迫られるが…。葛藤の中でカイラが選び取った道とは?衝撃のディストピア小説、第2弾!
「お前の約束は聞き飽きた」夢の中、男はレンガで私の指を潰していったー2054年、英国。スレーテッド(記憶消去矯正措置)を施された16歳の少女カイラは、デイビス夫妻の元で新たな生活を始める。しかし、繰り返し見る悪夢が、消されたはずの記憶を呼び覚ましてゆく。“私”は誰なのか?なぜスレーテッドされたのか…。治安当局と周囲の監視をかい潜り、同じスレーテッドの少年ベンと真相を探るうち、カイラは暗躍する反政府組織の存在を知る…。過剰に管理された近未来の英国を舞台に、少女の戦いと成長を描く、瞠目のディストピア小説!