著者 : トマス・ペリー
元刑事のアベル夫妻は、現在私立探偵として日夜活躍していた。ある企業から未解決事件の真相究明の依頼を引き受けた彼らは、調査中に激しい妨害に遭遇する。それは謎の人物に雇われた殺し屋夫婦、ホイト夫妻からの襲撃だった。探偵VS殺し屋!プロフェッショナル同士の知略を尽くした激しい攻防の幕が切って落とされ…。この事件の裏にはいったい何が隠されているのか?実力派作家のノンストップ・アクション・スリラー!
世界各地の歴史の謎に挑み、人類史の数々を塗り換えてきたトレジャーハンターのファーゴ夫妻。メキシコで研究に従事していた二人は大地震に遭遇した。震源はグアテマラとの国境付近の火山で、土砂くずれにより村々が孤立しているという。二人はボランティアの救援活動に携わり現地に向かうが、地震で崩れた山の斜面から明らかに人工的な構造物が露出しているのを発見する。内部に入った二人の前に現われたのは、マヤ時代に建てられたとおぼしき古代の神殿とミイラ化した人間の遺骨だった!
ファーゴ夫妻が発見した人間の遺骨は、大きな甕を守るように抱きかかえていた。封印された甕の中には、いったい何が隠されているのか?二次災害をおそれた二人は甕を移送する。専門の考古学者とともについに甕の封印が解かれるが、中には知られざるマヤ文明に関する知識を結集した絵文書が!が、密かにつけ狙う謎の女の罠がすでに身近に迫っていたー。未踏の地に展開する古代都市探索、歴史の闇に埋もれた絵文書をめぐる死闘。巨匠が贈る、壮大な謎と知的興奮に満ちた冒険ミステリー。
西暦453年、フン族王アッティラの婚礼の祝宴に沸く陣地。強力な騎馬部隊を率いて中央アジアからロシア・東欧を制覇し、帝政末期の西ローマ帝国まで脅かしたアッティラは、「神の鞭」の異名を取り、西側キリスト教徒を震え上がらせていた。そのアッティラが宴の席でローマからの使いの巧妙な手口により毒殺されるー。“トレジャーハンター”のファーゴ夫妻は知り合いの考古学者フィッシャー博士から、ハンガリーでフン族のものらしき遺跡を発見したとの連絡を受ける。遺跡からは武装した千体もの遺骸が発掘され、そのひとつの鎧にアッティラの墓のありかを示す暗号が見つかる…。