著者 : トマス・マクスウェル
口づけをもう一度口づけをもう一度
第二次大戦直後、ドイツの秘宝を手に元ナチス将校がアメリカに潜入した。ドイツ空軍元帥ゲーリングの逃亡ルートを拓くことが目的らしい。米国情報機関の依頼を受けた私立探偵ルー・キャシディは将校の足取りを追うが、なんとその男はルーの死んだはずの妻と結婚していた…。虚実を巧みに織りまぜて描く、リリシズム溢れるノスタルジック・ミステリの巨篇。
悪の変奏曲悪の変奏曲
トマス・マクスウェルはニューヨーク在住の作家だが、著名作家のペンネームだろうという説が強い。評判となった処女作『キス・ミー・ワンス』につづいて発表した本書は、ボストンの上流社会とニューヨークを舞台に、友情と復讐と裏切りと禁じられた愛を描いた期待作である。
キス・ミー・ワンスキス・ミー・ワンス
1942年、ニューヨーク。ヨーロッパと太平洋では第二次世界大戦の戦火が拡大しつつあった。フットボールの花形選手ルー・キャシディは試合中の怪我がもとで選手生活を断念せざるをえなくなり、妻のカリンもドイツへ帰ったまま消息を絶っていた。そんなルーの前に美貌の歌手が現われ、次第に惹かれていく。だが、女は暗黒街のボスの情婦だった…。戦時下のマンハッタンに蠢く男たちの野望と裏切りを鮮烈に描いた傑作サスペンス!
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