小説むすび | 著者 : ハーン小路恭子

著者 : ハーン小路恭子

どこかで叫びがどこかで叫びが

恐怖が、再定義される── 『ゲット・アウト』の監督・ジョーダン・ピールが送る 黒人作家たちによる恐怖の最前線 【ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞受賞/世界幻想文学大賞最終候補作】 『ゲット・アウト』『アス』『NOPE/ノープ』で世界に衝撃を与えた映画監督・脚本家ジョーダン・ピールが編集を手がける、全編書き下ろしによるブラック・ホラー短篇集。 本アンソロジーに収録された19の作品では、奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としての分断されたアイデンティティ、そして現代社会の見えざる暴力など、超自然の恐怖だけでなく、アメリカ社会に深く根を下ろした不正義や歴史的暴力といった“現実”の〈悪夢〉が描かれる。 作家陣には、N・K・ジェミシン、ンネディ・オコラフォー、レベッカ・ローンホース、タナナリーヴ・ドゥーら国際的に高く評価される作家たちが名を連ね、新進気鋭の書き手も多数参加。また、ジョーダン・ピール自身による序文も収録されている。 ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞を受賞したほか、Esquire、CrimeReads、シカゴ公共図書館の「年間ベストブック」にも選出された。 また、英・ガーディアン紙は「今年最高のアンソロジーであるだけでなく、時代を超えて語り継がれる一冊」と絶賛している。 ブラック・ホラーの最前線を記録する、必読のアンソロジー。 あなたがまだ見ぬ恐怖が、ここにある── 序文 ジョーダン・ピール 01「不躾なまなざし」N・K・ジェミシン(押野素子訳) 02「〈目〉と〈歯〉」レベッカ・ローンホース(ハーン小路恭子訳) 03「彷徨う悪魔」キャドウェル・ターンブル(ハーン小路恭子訳) 04「ベイビー・スナッチャーの侵略」レズリー・ンネカ・アリマー(柴田元幸訳) 05「片割れ」ヴァイオレット・アレン(ハーン小路恭子訳) 06「人魚(ラシレン)」エリン・E・アダムズ(ハーン小路恭子訳) 07「乗ってきた男」タナナリーヴ・ドゥー(柴田元幸訳) 08「芸術愛好家」ジャスティン・C・キー(ハーン小路恭子訳) 09「圧」エズラ・クレイタン・ダニエルズ(今井亮一訳) 10「暗い家」ンネディ・オコラフォー(福間 恵訳) 11「ちらつき」L・D・ルイス(坪野圭介訳) 12「世界一最強の女魔術師(オビア・ウーマン)」ナロ・ホプキンソン(今井亮一訳) 13「ノルウッドの動乱」モーリス・ブローダス(今井亮一訳) 14「死者の嘆き」リオン・アミルカー・スコット(押野素子訳) 15「しるしを刻む木のそばで、一羽の鳥がさえずる」ニコール・D・スコニアーズ(福間 恵訳) 16「あるアメリカの寓話」チェシャ・バーク(坪野圭介訳) 17「あなたの幸せな場所」テレンス・テイラー(福間 恵訳) 18「かくれんぼ」P・ジェリ・クラーク(今井亮一訳) 19「オリジン・ストーリー」トチ・オニェブチ(柴田元幸訳) 訳者解説 『どこかで叫びが』におけるブラック・ホラーの意匠 ハーン小路恭子 著者・編者略歴 訳者略歴

ザ・メモリー・ライブラリアンザ・メモリー・ライブラリアン

グラミー賞2025、クインシー・ジョーンズ・トリビュートで披露したマイケル・ジャクソンのカヴァーが話題! グラミー賞10回ノミネート、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』出演。 シンガー・ソングライターとして、俳優として、世界を更新し続けるジャネール・モネイ、初の小説がついに翻訳刊行! 「クリーンな人間」であることがよしとされ、記憶が管理される社会。その中心街の女王として君臨するセシャトは、日々増え続けるまがい物の記憶に頭を悩ませていた。原因を探るうち、彼女は自身にも消去された記憶があると知りーー「記憶のアーキビスト」 亡き父から、一生に一度だけ時間を戻すことができる宝石を授かったアンバー。窮地に陥る家族に、彼女は宝石を使うか苦悩するーー「変更保存」 グラミー賞ノミネートアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観をベースに、5人の作家とコラボレーションし、世界が今まさに直面している分断の問題を描く。NYタイムズベストセラー、ワシントンポストやバズフィードでも絶賛の傑作! 《訳者紹介》 ・安達眞弓 海外ミュージシャンやセレブのメモワール、ミステリなどの翻訳を手がける。訳書に『この、あざやかな闇』『僕は僕のままで』『どんなわたしも愛してる』『死んだレモン』『悪い夢さえ見なければ』『ジミ・ヘンドリクスかく語りき』などがある。 ・押野素子 主に黒人文化・歴史に関するフィクション&ノンフィクションの翻訳を手がける。訳書に『フライデー・ブラック』『THE BEAUTIFUL ONES プリンス回顧録』『ヒップホップ・ジェネレーション』『ディアンジェロ《ヴードゥー》がかけたグルーヴの呪文』などがある。 ・瀬尾具実子 訳書にバラク・オバマやビル・ゲイツも絶賛した『未来省(The Ministry for the Future)』がある。 ・ハーン小路恭子 専修大学国際コミュニケーション学部教授、米文学者。訳書に「マンスプレイニング」の流行語を生んだレベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』などがある。 ・山崎美紀 東京都出身。訳書に『この密やかな森の奥で』『森に帰らなかったカラス』などがある。

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