著者 : バーバラ・デリンスキー
人生相談は愛を運ぶ(上)人生相談は愛を運ぶ(上)
新聞で人生相談のコラム“心の友”を執筆して高い人気を誇るグレース・ドリアン。彼女は娘のフランシーンや孫のソフィをアシスタントとして、コラム執筆を一家の事業として成立させていた。しかし、ある病魔がグレースを襲いはじめていた。その名は、アルツハイマー病…。グレースはコラムを降り、自伝執筆にとりかかる。だが、彼女の病状の進展が、ドリアン家を大きく揺るがすことになる。だれにも起こりうる身近な問題をテーマに、巨匠が家族愛の姿を描き出したドラマ巨編。
人生相談は愛を運ぶ(下)人生相談は愛を運ぶ(下)
グレースのアルツハイマー病は進行し、日常生活にも支障をきたすようになった。自伝口述に応じつつも、前半生について語ることを拒むグレース。夫は早く亡くなり、故郷は水没したという。亡き夫の親族が口を閉ざすグレースの過去にフランシーンが抱いた疑惑とは?母親の主治医デイヴィスとの愛に目覚めたフランシーンは、彼に励まされ、困難な状況に立ち向かう。女性小説の巨匠デリンスキーが、三代にわたる女性の生き方を通して、家族の絆について問いかける感動の大作。
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