著者 : パトリシア・ノール
愛が行方不明愛が行方不明
春の訪れとともに、アニーが営む小さなホテルにも客足が戻ってきた。飛行機事故で両親を失って以来、一人でがんばってきたが、事故直後2カ月間の記憶をアニーはどうしても取り戻せずにいた。シアトルのホテルに研修に行っていたはずなのだけれど…。あれから2年、今日は巨大ホテル・チェーンの経営者を迎える予定だ。休暇だというが、でも、こんな片田舎のホテルにどうして?フリン・パーカーは、歓迎の花を差し出すアニーを見て驚愕の表情を浮かべてた。「いったいこの2年間、どこへ行ってた?君は僕の妻なのに」私は結婚していたの?教えて、私はあなたにどんなふうに愛されていたの?
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