著者 : フィリップ・フリ-ドマン
合理的な疑い(上)合理的な疑い(上)
ニューヨークの画廊で青年実業家ネッド・ライアンが殺害された。直前に妻のジェニファと言い争っており、殺人の容疑は当然ジェニファに向けられた。無罪を主張するジェニファは、かつて敏腕検事として知られたネッドの父親マイケル・ライアンに弁護を依頼する。ネッドと仲たがいをしていたマイケルだったが、わが子を殺したかもしれぬ義理の娘を弁護する気にはなれなかった。しかしジェニファがネッドの子を宿していることを知ると、やがて生まれてくる孫のため弁護に同意せざるをえなかった。ジェニファへの疑いを抱きつつも、マイケルは、有能な女性弁護士ミラーの協力を得て、法廷で無罪を勝ち取るために死力をつくす。被害者の父親が容疑者を弁護するという異例の裁判劇を、迫真の法廷シーンをまじえて描き、アメリカで四カ月間ベストセラーを記録し続けた話題の法廷ミステリ。
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