著者 : フォード・マドックス・フォード
消灯ラッパ消灯ラッパ
除隊したクリストファーは兄マークの友人であるフィトルワース卿の敷地内の家でヴァレンタインと古家具の商いをしながら生活し、彼女は身籠っている。海鷲のシルヴィアはあわよくば二人の生活を破綻させようと舞い戻ってくる。一方、マークは肺炎にかかって臥せっており、死を前にこれまで長く仕えてくれた妾のマリーを正妻にする。ウェスト・サセックス州の自然を背景に人間の悲喜こもごもを描く本作は、シルヴィアのとりあえずの退散とマークの死をもって幕を閉じる。
男は立ち上がる男は立ち上がる
戦闘が激しさを増すなか、主人公クリストファー・ティージェンスの妻シルヴィアは、かつての愛人ペローンを利用して兵站基地へ乱入。怒り心頭に発したキャンピオン将軍は、騒動に関与したペローン、マッケクニー、ティージェンスを同じ列車で前線送りにする。果たして三人は前線で生き残れるか?
かくも悲しい話を…かくも悲しい話を…
愛の悲喜劇を完璧な筆致で描く英国不倫小説の極致!それは恋なのか、臓腑をえぐる欲望なのか?ロレンス、ジョイスなど20世紀を代表する作家を世に送り出した名編集者にして英国モダニズムの巨人、本邦初登場。
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