著者 : フランシス・アイルズ
レディに捧げる殺人物語レディに捧げる殺人物語
三つ子の魂百までという。リナは自分の性格を変えることができなかった。決定を先送りすること、思い込みで糊塗(こと)すること。崩壊の足音は遠く近く響いていたのに。八年に及ぶ結婚生活の果て、夫ジョニーの真実に気づいたそのとき……。人間の不可解な性(さが)と、その内心の葛藤。ヒッチコック『断崖』の原作としても知られる、アイルズ=バークリーの傑作犯罪心理小説。(別題『犯行以前』)
殺意殺意
英国の片田舎に住む開業医ビクリー博士は、妻を殺そうと決意し、完璧な殺人計画を練り上げた。犯行過程の克明な描写、捜査官との応酬をへて、物語は息詰まる法廷の攻防へ。謎解き小説の雄アントニイ・バークリーが、一転、犯人の側からすべてを語る倒叙推理小説の形式を活かして完成させた本書は、殺人者の心理を見事に描いて新生面を拓いた。驚くべきスリルに富む歴史的名作!
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