著者 : フレデリック・フォーサイス
英特殊部隊がとらえた、ハッカー“フォックス”。米国家安全保障局に侵入したのは、まだ高校生だった。ウェストンは、ある取引を大統領に持ちかける。-敵対する国のシステムに痕跡も残さず侵入し、秘密工作を行わせ、その情報はすべて提供する「トロイ作戦」。“フォックス”を使い、ウェストンの暗躍が始まる!新しい時代の国際戦争を描く、震撼の謀略サスペンス!
わずか15歳で大学進学資格試験に合格し、17歳で英空軍入隊、19歳でパイロット記章を手にした著者は、世界を股にかけて活躍するジャーナリストに転身する。5カ国語を流暢に操り、ド・ゴール大統領暗殺未遂事件を間近で取材、旧東ドイツ国家保安省を欺き米空軍に協力し、第三次世界大戦の引き金を引きかけ、ナイジェリアの独立戦争に巻き込まれていく…。国境を超えて描かれる小説のような人生を明かした衝撃作。
「南米コロンビアから流入するコカインを撲滅せよ」。米大統領からの指令が下ったのは、「コブラ」の異名を持つ元CIA局員、ポール・デヴロー。冷戦を戦い抜き、対テロ戦争にも従事した男。大統領からの全権委任状を取り付けたコブラは、「復讐者」ことキャル・デクスターを仲間に加え、任務を遂行する。巨大麻薬組織“兄弟団”を標的とする“プロジェクト・コブラ”が幕を開けた!国際謀略小説の巨匠による超一級エンタテインメント!
コロンビアの巨大麻薬カルテル“兄弟団”を殱滅するため、コブラは作戦を実行に移す。敵組織幹部の娘を人質に裏切者リストを入手、それと同時に謀報網を駆使して国内への密輪ルートを暴き出す。対空用に爆撃機を配備、海上に武装艦を展開し、敵に姿を見せないまま鉄壁の組織を崩壊させてゆくコブラだったが、その作戦は大きな代償を強いるものだった…。圧倒的なリアリティで描かれる、軍事サスペンスの最高峰。
2006年。アルカイダ幹部が逮捕劇中に死亡、そのパソコンからテロ計画書が発見される。世界を未曾有の恐怖に陥らせる大規模テロ。だが、米英謀報部がどれほど手を尽くしても詳細は不明だった。そこで、1人の男に白羽の矢が立つ。マイク・マーティンーかつて湾岸戦争の際にバグダッドへ潜入し、任務を成功させた褐色の元SAS将校が再び敵地へと送り込まれることになる!円熟の著者が放つ、軍事スリラーの金子塔。
アルカイダという閉鎖的組織への潜入を成功させるために取られたのは、替え玉作戦。現在は収監中のタリバン戦士、イズマート・ハーンに成りすまし、アラブ世界へ身を投じたマイクは、着々と進行するテロ作戦の実行部隊の一員となる。潜り込んだ先は、船。この船で一体、どんなテロを起こそうとしているのか?折しも、豪華客船に各国要人が集うG8の開催日が近づいていた…。混迷の現代社会に警鐘を鳴らす、超一級の物語。円熟の著者が放つ、軍事スリラーの金字塔。
1995年。ボスニアで一人のアメリカ人青年が消息を絶ったことが、全ての始まりだった…。2001年。ベトナム帰還兵のデクスターは、退役後、弁護士をしながら、“アヴェンジャー”というコードネームで「人狩り」の仕事を請け負っていた。今回の依頼は、ボスニアで孫を殺害した犯人を捜してほしい、という財界の大物エドモンドからのもの。そしてこの依頼こそが、世界を“9.11”へ向かわせる引き金だった…。
エドモンドはかつての戦友の上院議員を通じてCIAにも問い合わせるが、犯人の所在は入念に秘匿されていた。青年虐殺の容疑で行方を追われるこの男こそ、ビン・ラディン逮捕計画のキーマンなのだ。その時がくるまで、必ず安全に泳がせ続けねばならない…。そして、アヴェンジャーとCIA捜査官の命運は、男が隠棲する南米の地で、遂にクロスするー。戦争に彩られた半世紀を描ききった、軍事スリラーの傑作。
ロンドンの寂れた街角で、足の悪い老人が二人組の男に襲われた。犯人は殴る蹴るの暴行のうえ、財布を奪って逃走。被害者は脳内出血で、身元不明のまま死亡してしまう。やがて、犯人は目撃者の証言によって逮捕され、誰もが有罪確実とみていたのだが…。表題作「戦士たちの挽歌」をはじめ、結末の意外性が存分に楽しめる三編を収録。物語の醍醐味が凝縮された、珠玉の短編集。
バンコク発ロンドン行き英国航空10便。バカンスを終えた家旅客らを乗せた機内で繰り広げられる麻薬組織とMI5の闘いを描く「囮たちの掟」、西部開拓時代を舞台に、ネイティヴ・アメリカンの娘と騎兵隊の男の一途な恋の逃避行を描く「時をこえる風」の二編を収録。キング・オブ・ストーリーテラーが放つ、物語の真髄を極めた至高の短編集。