著者 : ホラグチカヨ
昭和ララバイ 昭和小説アンソロジー昭和ララバイ 昭和小説アンソロジー
さよなら平成、今こそ昭和。新しい時代の始まりにおくる、昭和小説アンソロジー! 昭和十三年、戦争の足音が聞こえる中、貿易商の令嬢と異国の血を引く少女の間に芽生えた確かな絆(ひずき優「光子と蛍子」)。 戦時中、出征前夜に出される心づくしの料理を求めーーそれに込められた「思い」を求めるあやかし(一穂ミチ「ごしょうばん」)。 昭和四十四年、学生運動には興味がなく、カメラを買うため貧乏生活を送る大学生が経験したほろ苦い出会いと別れ(ゆきた志旗「35mm未満の革命」)。 昭和六十三年、大学進学のために田舎から上京した少女が戸惑いながらも過ごしたバブルな青春(相羽鈴「私はバブルに向いてない」)。 昭和という激動の時代に翻弄され、時に抗い、時に取り残されながらも、ひたむきに生きた人々を描く珠玉の四編。
吸血鬼と栄光の椅子吸血鬼と栄光の椅子
ウィーンの古い礼拝堂で、カタコンベ(地下墓地)が発見された。偶然通りかかったのはクロロックとその娘のエリカ。家族旅行で日本から来ていたのだ。翌日、現地で知り合ったルネにカタコンベへの同行を頼まれたクロロック。するとカタコンベに埋葬されていた大量の白骨が一晩で消えてしまっていて!?直後、次々と不思議な事件が起こり、事態はローマ法王選が絡んだ大問題にまで発展していくー。
PREV1NEXT