著者 : マヤ・バンクス
ジュエルは楽園のようなリゾートのホテルで、幸運にもオーナーのアシスタントの職を得た。その夜、バーの前で見知らぬゴージャスな男性に誘惑され、心を奪われて、普段ならありえないことだが、彼と熱い夜を共にしてしまう。出勤初日、オーナーのギリシア富豪ピアズと顔を合わせた瞬間、ジュエルは凍りついた。なぜ彼がここにいるの?まさか一夜の夢の恋人が、ピアズ・アネタキスだったなんて。しかもなんの説明もなく、彼女は即刻解雇されてしまった。冷淡な仕打ちに傷つき、逃げるように去ったジュエルの身に、さらなる試練が振りかかるーピアズの子を妊娠していたのだ!
クリュザンダーの子が、わたしのおなかの中にいる。その事実を知ったマーリーは、彼に打ち明けるべきか悩んだ。同棲しているものの、セクシーなギリシア大富豪の彼は、いまだにふたりの関係をはっきりさせようとしないのだ。マーリーはさっそく、仕事から戻ったクリュザンダーに問いかけた。「僕は“関係”なんて結ばない。わかってるだろう、きみは愛人だ」返ってきた辛辣すぎるその言葉にマーリーが失望する暇もなく、クリュザンダーは30分以内にこの家を出ていけと彼女に命じた。訳もわからず放り出された彼女は、ほどなく何者かに誘拐されてしまう。3カ月後、ようやく解放されたマーリーは、記憶を失っていた…。病院からマーリーを引き取るため、クリュザンダーは彼女の婚約者と名乗る。けれども、彼との“関係”を望んでいたはずのマーリーは皮肉にも、彼の顔を忘れているのだった。この人が私の恋人。赤ちゃんの父親。でも心が乱れるのはなぜ?そう不安になり…。
実業家エバンとの契約を望むシーリアは交渉すらできずにいた。そんな折、エバンが突然、弟の結婚式に同席してくれるなら、空き時間に交渉すると約束する。喜ぶシーリアだったが、家族を前に、彼は思わぬ爆弾発言をした!「こちらはシーリア、僕の婚約者だ」(『日曜までフィアンセ』)。秘書ジュリアは上司セバスチャンの横暴な要求に応えてきたが、彼の代わりに恋人に別れ話をするよう命じられ、今度ばかりは頭にきた。罪深いほど魅力的な彼に、ジュリアは毅然と告げた。「辞めさせていただきます」そのせいで、彼の誘惑が解禁になるとは思わず。(『退職願は恋のはじまり』)。一国のプリンスで会社経営者のエドゥアルドの下で働きだして2カ月のジェイド。ボスに口説かれてつき合い始めたものの、彼を愛してはならない理由があった。だが内線で「今すぐ君が欲しい」と呼び出され、ジェイドは別れを告げる覚悟で社長室に向かったー(『翡翠色の裏切り』)。亡父から会社の経営を引き継いだ実業家ジョンは、強欲な義弟との権力争いの疲れを癒やすため、休暇をとった。そこへ意外な人物が現れるー半年前までジョンの秘書で恋人だったにもかかわらず、義弟に引き抜かれて彼のもとを去っていった女性、ロビンが!(『愛と夢のはざまで』)。
楽園のような島でホテルオーナーのアシスタントの職を得たジュエルは、出勤日を控えたある夜、一人の男に声をかけられた。黒髪で端整な顔つきに堂々とした物腰ー甘く誘われ、柄にもなく素性のわからぬ相手と一夜を過ごしてしまったジュエル。互いに名前も告げずに別れたが、出勤初日、オーナーのオフィスで待っていたのはその彼、ギリシア人富豪ピアズだった。しかもジュエルに気づいた彼は、なんの説明もないまま彼女を即刻解雇する。そんな冷淡な仕打ちに追い打ちをかけるように、ピアズの子がお腹にいるとわかり…。
イザベラがニューヨークを訪れたのには理由があった。それは、少女の頃からずっと好きだったセロンのそばにいるため。セロンはイザベラより10歳も年上の、ギリシア富豪一族次男。旧友だった互いの父親がともに亡きいま、イザベラにとってはいわば後見人の立場にある。もう昔みたいに子供扱いはされたくない…久しぶりの再会を前に、イザベラはわざと大人っぽい服を選び、成長した自分の姿にセロンがうろたえるのを見て満足した。だがその矢先、ある悲しい話を耳にするーセロンがもうすぐ、どこかの令嬢と婚約するという話を。
彼の子供を妊娠しているーその事実を知ったマーリーは一人物思いにふけっていた。子供の父親であるクリュザンダーは世界を股にかけるギリシア人富豪で、二人はいま一つ屋根の下に暮らしている。妊娠したと打ち明けたら彼はどんな反応をするだろう?クリュザンダーが二人の関係をどう考えているのか確かめようと、マーリーは仕事から戻った彼にさっそく問いかけた。「ぼくらのあいだに関係などない。きみは“愛人”だ」返ってきた辛辣すぎるその言葉に、マーリーは凍りつく。だが運命は、さらなる悲劇を彼女に用意していた。
傷を癒やす力を持つジェナは、その特殊な力のせいで幼い頃にカルト教団につかまり、以来囚われの生活を送ってきた。性的暴行こそ受けずに済んだものの、世間から隔絶され、動物のように扱われる日々。だが20年あまりの月日を経た今、ついにジェナは施設を逃げ出す。そしてぼろぼろの服に傷だらけの足で必死に逃げる中、警備会社に勤める長身で筋骨たくましい男性、アイザックに出会う。彼はジェナが何者かから逃げていると察し救いの手を差し伸べてくれた。初めて知る優しさにジェナの心はとろけるが、容赦なく追っ手は迫り…。
里親のもとを転々としながら、孤独で壮絶な少女時代を過ごしたイライザ。心の傷はまだ癒えていないが、信頼できる仲間もでき、今は警備会社で唯一の女性スタッフとして働いている。目下の悩みの種と言えばある事件を通し知り合ったウェイド。尊大な彼とは顔を合わせれば喧嘩ばかり。それなのに突然、ウェイドからパーティの招待を受けたうえにすてきなドレスまで贈られ、思いがけない出来事にイライザは胸をときめかせる。だがその背後には危険が忍び寄っていたー10年前の忌まわしい悪夢が、今また彼女を地獄へ連れ戻すため。
生まれながらに不思議な力を持つアリは、その力を隠そうとするせいで、孤独でひどく内気な娘に育った。24歳になったいまは高校でひっそりと教師をしているが、ある日、落第させられたことを逆恨みする生徒に襲われ、身を守ろうと必死になるあまり、無意識に“力”を使ってしまった。そのせいでアリの力は周囲に知れ渡ることとなり、しかも何者かに両親が拉致される羽目に。藁にもすがる思いでアリが助けを求めたのは、一流警備会社の経営者ボー・デヴェロー。魔の手が迫るなか、寡黙で雄々しいボーだけがアリには頼みの綱で…。『星夜とあなたに守られて』続編!
陸軍所属のネイサンは、任務の最中に敵にとらえられ、昼か夜かもわからないような日の当たらない暗く狭い監房に閉じこめられた。しかし、自分にはアメリカ陸軍と一流の民間軍事組織を経営する兄たちがついている。だから、すぐに救助が来る。最初の数週間はそう確信していたものの、終わることのない孤独と激痛のなか、希望を持つことは次第に難しくなっていった。そんなとき、まるで地獄から救ってくれるかのように、ネイサンに奇跡が起こった。ここにいるわー頭の中に直接響いたかに思える女性の声は、ネイサンに安らぎを与え…。
ピッパはひそかに憧れていた実業家キャムに誘惑され、めくるめくひとときを過ごした。夢の一夜のあと、いまだ興奮さめやらぬ彼女のもとに、キャムから思いもよらない連絡が…なんと、避妊に失敗したというのだ!呆然とするピッパだったが、やがて妊娠が判明。キャムは子どものために形式的な結婚をしようと言うが、ピッパはそんな関係はとうてい受け入れられない。冷酷にも「きみも子どもも愛したくないんだ」と言うキャムに、張り裂けそうな想いで、ピッパは彼のもとを去るが…。
若き億万長者デヴォン・カーターから、夢のようにロマンチックなディナーでプロポーズされ、アシュリーは天にも昇るようなここちだった。最愛の人に巡り合うまで大切に守ってきた純潔を捧げ、わたしは世界でいちばん幸せな花嫁だと信じて疑わなかった。デヴォンにとっては、まことに都合のいいことだった。世間知らずなアシュリーを愛しているふりをするのはたやすい。彼女はベッドでの相性も悪くない。結婚相手としては充分だろう。アシュリーの父親との合併条件をクリアしたデヴォンは、ディナーの予約と指輪を手配し、まんまと政略結婚にこぎ着けた。
ジュエルは楽園のような島のホテルで、臨時雇いの仕事を得た。その夜、彼女はバーの前でひとりの男性に声をかけられる。ハスキーな声、ゴージャスで尊大なたたずまい…。柄にもなく、ジュエルは名も知らぬ彼と熱い一夜を過ごす。出勤初日、ジュエルがホテルオーナーのオフィスへ出向くと、そこにいたのは、彼女を官能の極みへと押し上げた、あの男性!彼がギリシア人大富豪、ピアズ・アネタキスだったなんて。ジュエルは翌日、なんの説明もないまま解雇された。セクシーだが冷酷なピアズの子を身ごもっていると知ったのは、それから5カ月後のことだった。
ジェイスは、妹ミアと親友ゲイブの婚約パーティーで見かけたケータリングの臨時雇いの女性、ベサニーに心を奪われる。ジェイスには特異な性癖があった。ベッドをともにする女をつねに親友アッシュと共有するのだ。だが、今回ばかりは、アッシュがベサニーに手を触れるのさえ嫌だった。彼女はおれだけのものだ…。愛を交わした翌朝、ベサニーは姿を消す。彼女にも悲しい秘密があった…。全米大ヒット・シリーズ第二弾。
ジェイスはベサニーを妹ミアの開いたクリスマスパーティーに連れて行く。家族の温もりを知らないベサニーを、自分の家族に迎え入れたかったのだ。だが、直情的なジェイスの言動が、「自分はジェイスに信頼されていない、彼にふさわしい女ではない」というベサニーの思いをなかなか溶かさない。ようやく互いの真情が通い合ったとき、ベサニーの“兄”ジャックが危険な厄介ごとを運んできた…。怒濤のラブ・ストーリー。