著者 : マリア-ナ・フリジェ-ニ
ルドヴィコ・イル・モ-ロルドヴィコ・イル・モ-ロ
ミラノ君主である甥のジャン・ガレアッツォより君主の座を乗っ取り、権謀術数と比類なき闘争心で陰謀渦巻くルネサンス政界を生き抜いた男、ルドヴィコ・イル・モーロ。彼こそは、傭兵隊長と君主の理想的な要素“勇気”と“好運”をかねそなえた偉大なマキャベリストであった。一方で背徳的な悪の顔をもちながら、他方で芸術と学問を愛した複雑で魅力あふれるこの男こそ、ルネサンスの光と闇を如実に体現した最もルネサンス的な君主であった。本書は、従来紹介されることの少なかったこの人物の波乱にみちた生涯を物語る。
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