著者 : マリリン・ウォレス
嘆きの雨嘆きの雨
現場に残された血まみれのナイフと、胴体を切り裂かれた人形ー。リンダの脳裏には、三年前の忌まわしい光景が焼きついていた。娘のエイミーが何者かに惨殺されたのだ。容疑はリンダ自身にかけられ、裁判で無罪が証明されたものの、以来、彼女は人目を避けてひっそりと暮らしてきた。が、彼女の身辺でふたたび殺人事件が起こり、現場にはまたもや切り裂かれた人形が…。繊細な筆致と豊かな感性で紡ぎだす出色のサスペンス。
優しすぎる妻優しすぎる妻
現代が「アメリカン・ミステリの第2期ゴールデン・エイジ」と呼ばれるようになって久しい。さまざまな作家、色とりどりの作品がひしめくなか、中心でいま最も生き生きと活動しているのは女たちである。その実力を証明し評価の高い第1巻に続き、今回は大御所メアリ・ヒギンズ・クラークが登場。他にもスー・グラフトン、キャロリン・G・ハート、ナンシー・ピカードら注目の女性作家たちが極上の短篇を提供する第2巻。
シスターズ・イン・クライムシスターズ・イン・クライム
シスターズ・イン・クライムー金庫破りの尼僧たちの話?それとも横領の才に恵まれた娘たちの話?そうではない。これはミステリやサスペンスをものするアメリカの才能豊かな女性たちが特別に書き下ろしたアンソロジーた。60年代以降の男女の生き方の変化を反映し、また優れたミステリは優れた小説でなければならないとの時代の要請にも答えようとしている。テーマを定めず、現代短篇の精華を結集した画期的作品集。
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