著者 : マリー・ンディアイ
三人の逞しい女三人の逞しい女
〔仏最高峰ゴンクール賞受賞〕弁護士のノラは、長年会っていなかったアフリカ系の父のもとに帰郷するが、最愛の弟の姿が見えず……。アフリカからヨーロッパに渡ろうとするカディ・デンパは、数々の苦難に……。芥川賞作家の翻訳で贈る、フランス文学の極北!
ロジー・カルプロジー・カルプ
カリブ海に浮かぶリゾート島、グアドループに降り立った子連れの妊婦、ロジー・カルプ。彼女はフランス本土での暮らしに疲れ、成功を収めている兄ラザールを頼ってこの島に流れ着いたのだ。しかし、空港に迎えに来るはずの兄は一向に姿を現さない。なぜ身内からさえ、こんな仕打ちを受けなくてはいけないの?彼女の苛立ちは募った。やがて、息子のティティがぐずり始めた頃、身なりのよい黒人青年ラグランがロジーに声をかける。青年は、兄の代理で迎えに来たのだという。ロジーとティティは青年の真新しいトヨタのピックアップに乗りこみ、新たな生活への第一歩を踏み出すが…。フランス最高峰のフェミナ賞受賞。
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