著者 : マルカム・ブラッドベリ
超哲学者マンソンジュ氏超哲学者マンソンジュ氏
ロラン・バルトのお教えを受け、しかし師に先んじてポストモダニズムの金字塔『文化行為としての性交(フォルニカシオン)』を世に問い、そしてパリの知的シーンから忽然と姿をくらました謎の思想家アンリ・マンソンジュ。不在のリーダー、我らがひれふすべきその足下を求めて、ブラドベリ教授の困難な、だが輝やける探査行が始まる。たのしい思想小説。
カット!カット!
1986年夏のイギリスは、いたるところカットばやりだった。ランダム・ハウス英和辞典で50項目にものぼる複雑多岐な用法をもつ〈CUT〉という言葉を曲芸的に駆使し、しがない純文学作家がテレビの業界人たちに骨までしゃぶりつくされるさまを通して80年代のイギリス社会を諷刺した、超辛口のドタバタ喜劇。
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