著者 : マルク・エルスべルグ
ドローンがアメリカ大統領を襲撃する映像が、匿名グループ「ゼロ」によってネット上に流出した。ただちに、FBIとNSAは捜査を開始。一方、ロンドンではウェアラブルコンピュータを装着した少年が指名手配犯を追跡、犯人に射殺された。「ゼロ」の関与を疑うジャーナリストのシンシアは、彼らの正体を突き止めるべく調査を始めるが、次第に巨大な組織の影がしのびより…。圧倒的なリアリティのサスペンス超大作!
匿名グループ「ゼロ」の目的は、世界中に多数の会員を有し、人人のあらゆる情報を収集・分析する巨大ネット企業フリーミーの実態を世に告発することだった。ジャーナリストのシンシアは「ゼロ」に関しての調査を進めるが、次第に世界の監視の眼から逃れられなくなっていき、遂には巨大組織との対決を余儀なくされていく。現代の情報化社会に警鐘を鳴らしドイツ中を熱狂させたスリラー、遂にクライマックスへ!
ユーロポールの捜査に協力するマンツァーノだったが、災害の首謀者として疑われ、身柄を拘束されてしまう。隙を見て逃走したマンツァーノは、スクープの匂いをかぎつけたCNNのカメラマン、ローレン・シャノンと合流。犯行グループからもつけ狙われる中、混乱を極める欧州を駆け巡り、事件の真相に迫る。一方、大停電はついに米国へも波及、世界に崩壊の時が近づこうとしていた。超弩級のスリラー、緊迫のクライマックス。
電力送電線の異常によりイタリアとスウェーデンで突然発生した大停電は、瞬く間に冬のヨーロッパ全域へと拡大した。交通網をはじめ全ての社会インフラは麻痺し、街では食品の奪い合いや暴動が多発。原子力発電所でも異常が発生。完全に機能不全に陥った世界で、イタリア人の元ハッカー、ピエーロ・マンツァーノは、この前代未聞の事態が人為的に引き起こされた可能性に気づく。衝撃のリアリティでおくるサスペンス巨編。