著者 : マルク・デュガン
透明性透明性
自国第一主義による地球温暖化は終局を迎え、人類の生存域が北欧地域に限られた2060年代。グーグルによる個人データの完全な可視化は、人間から共感という能力を失わせていた。そんななか、アイスランドで暮らすトランスパランス(透明性)社の元社長が、個人データを人工的な体に移植し、不老不死を可能とする“エンドレス・プログラム”の準備を進めていた。それは、“考えること”を放棄した人類への最後の抵抗にして、ささやかな願いだったー仏のドゥ・マゴ賞受賞作家が放つ、この現在の先にある、不可避な未来への警告。
沈黙するロシア沈黙するロシア
2000年に起こった原子力潜水艦クルスクの事故の乗組員118名は、なぜ見殺しにされたのか?スターリン時代からプーチンの治世へと綿々と続くロシアという暗い闇に翻弄される人々のドラマを描き、不可解な事故の謎をえぐる衝撃のノンフィクション・ノヴェル。
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