著者 : マーガレット・メイヨー
フィアンセは記憶喪失フィアンセは記憶喪失
カリーナが事故に遭い、記憶を失ってから1年が経った。 実業家であるフォードの豪奢な屋敷で暮らしているが、 彼がフィアンセだということは、いまだに思い出せない。 こんなにもハンサムで、優しくて、お金持ちな人が婚約者だなんて。 事故以前のように愛し合いたいと情熱をあらわにするフォードには 強く惹かれているが、いつも記憶のない罪悪感のほうが勝ってしまう。 そんなある日、カリーナに瓜二つの女性が現れ、激しく非難される。 「私がフォードの婚約者。あなたは偽者のなりすましよ」 このとき初めてカリーナは悟り、そして打ちのめされた。 フォードを愛している。けれど彼が愛したのは、私ではなかった……。 記憶が戻らないままヒーローへの愛を育み始めていたヒロインの前に、突然現れた“本物”の婚約者。意外なエンディングまでいっきに読ませる記憶喪失ロマンスをお楽しみください。
帰らぬ夢は美しすぎて帰らぬ夢は美しすぎて
「僕たちの問題を解決する時がきた」 サファイアの隠れ家をつきとめた、ドレイクが乗り込んできた。 一日たりとて忘れたことのなかった夫の顔を、じっと見つめる。 甘いマスクの富豪ドレイクは優しくて、まさに理想の男性だった。 しかし、やがて仕事に忙殺される夫との喧嘩が絶えなくなりーー 彼が別の女性とバカンスに出かけたと知った朝、家を出たのだ。 それから妊娠に気づいて、流産し、絶望に打ちひしがれた。 いまさらどうなるというの? ほんの束の間たしかに幸せだった。 でも、あれはただの夢。もう二度と帰らない、美しい夢……。
PREV1NEXT