著者 : マーク・サリヴァン
緋い空の下で(上)緋い空の下で(上)
1943年イタリア、ミラノ。ピノ・レッラは女の子とジャズと食べ物に夢中の17歳だ。だが彼の運命は、第二次世界大戦の戦火が市街へと拡大するにつれ激変する。弟と二人でアルプス山中の自然学校に疎開することになったのだ。ピノはそこで、運営者の神父から指示を受け日夜アルプス登山に勤しむが、それはある特殊な任務のための訓練だった。ナチスに追われるイタリア在住のユダヤ人を、山越えでスイスへと逃がす手伝いをピノにさせようというのだ。彼は危険を覚悟で、道案内役を引き受けるー。
緋い空の下で(下)緋い空の下で(下)
アルプス山岳ルートを用いたユダヤ人の逃亡支援を続けていたピノは、軍役に就くためミラノに呼び戻される。1944年夏、ひょんなきっかけからナチスの高官ライヤース少将の運転手に指名されたピノは、そこで働きながらひそかにスパイとして反ナチス運動に協力することを決意する。運命の女性との再会、垣間見るナチスドイツの内幕、次々と訪れる親しい人々の死…。数奇な運命に翻弄されるピノを待ち受ける未来とは?実在したレジスタンスの半生をもとに描かれた驚愕の傑作戦時冒険小説!
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