著者 : マーシャ・マラー
’60年代の反戦運動の元闘士ペリー・ヒルダリーが通り魔に撃たれ死亡した。友人ハンク・ザーンは彼の遺言執行人だったが、死の3週間前に遺言が書きかえられていることを発見する。それは実子を完全に排除し、100万ドルの遺産を4人の男女に贈るという意外なものだった。1人は若く美貌の女性キャスター、1人はうさん臭い離婚訴訟専門家。女探偵シャロン・マコーンはそこに犯罪の匂いを嗅ぎつけるー。
カフェ・コメディの人気女性コメディアン、トレイシーが二年前の雨の夜、突如姿を消した。事件は死体なき殺人と断定され、友人のボビーが逮捕される。女探偵シャロン・マコーンは、無実を訴える彼のため、再調査にのりだす。が、カフェ・コメディのオーナーやボーイフレンド、ルームメイトが語るトレイシー像は奇妙に食い違う。いったい彼女はどんな人間だったのか。人気シリーズ待望の第五話は怖さがいっぱい。
サンフランシスコに数多く存在する古風なヴィクトリアン・ハウス。その一つの中で“わたし”の友人が何者かに殺された。死体には赤いペンキがベッタリ…。ハウスの保存運動をめぐる確執か、それとも?唯一の手がかり〈チェシャ猫の眼〉を求めて“わたし”は事件の解決にのりだす。が、〈猫〉を手にした者たちは次々と謎の死をとげていくー。「不思議の国のアリス」の木の上で笑う猫よ、犯人を教えて。
“わたし”のアパートの隣人モリーが何者かに絞殺された。しかも、三階に住むタロット占い師のアニヤがそれを予言していたという。“わたし”は調査を開始したが、モリーの別居中の亭主や、占い師のお告げを狂信する食料品店の主人などうさん臭い人物がゾロゾロー。チョコレート中毒で鳥恐怖症、八分の一インディアンの女探偵シャロンがLAを東奔西走して事件を解決する。微笑と涙が盛り沢山の、シリーズ第一弾。
サンディエゴで開かれた大会に全米の探偵たちが大集合。“名無し”も、彼を父親のように慕う女探偵シャロン・マコーンも参加したが、何と会場となったホテルで墜死事件が発生した。目撃した“名無し”はシャロンとコンビを組んでさっそく事件の究明に乗りだした。だが、新たな事件が次々と起こり、危険な罠が二人を待ち受けていた。危機一髪の窮地を脱せるか…。新コンビによるミステリー・サスペンス長篇。