小説むすび | 著者 : ミシェル・ウィリンガム

著者 : ミシェル・ウィリンガム

伯爵に恋したじゃじゃ馬花嫁伯爵に恋したじゃじゃ馬花嫁

そばにいるのに愛されないのは、 あまりにさみしい……。 社交界デビューしたばかりの19歳のエヴィには、 数多の紳士に言い寄られても、とうに心に決めた相手がいた。 親友の兄で11歳年上のジェームズ。やがて伯爵となる彼が、 遠い国へ旅に出ると知って、エヴィは勇気を出して恋心を打ち明けた。 彼が鮮やかな緑の瞳でエヴィを熱く見つめーー熱烈なキスをくれるとは 想像もせずに。驚きと喜びに舞い上がるエヴィ。だがその手を握った彼は 翌朝、求婚を心待ちにしていたエヴィに何も言わず、旅立った。 エヴィは泣き暮らし、心に誓った。もう誰も愛さないし、結婚もしないと。 2年後、舞踏会でしつこく言い寄ってくる男に襲われかけたエヴィは、 相手の足を撃ち難を逃れたが、悪評が立つ前に形だけの結婚をすることに。 花婿に名乗りを上げたのは誰あろう、帰国したばかりのジェームズだった! Kindleのベストセラー作家にしてRITA賞ファイナリストという実力派M・ウィリンガムがシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』にインスパイアされて執筆した作品! 傷心からじゃじゃ馬となったヒロインの、初恋の伯爵との切ない愛なき結婚の行方は?

ひとりぼっちの壁の花ひとりぼっちの壁の花

男性が怖い。肌を重ねずにすむならと 受け入れた婚約だったけれど……。 時は1813年。“壁の花”“氷のレディ”と陰口をたたかれている 伯爵の娘レジーナは、許婚との結婚式に臨もうとしていた。 男性恐怖症に悩まされる彼女が、親の決めたこの婚約を受け入れたのは、 当面は形だけの結婚で床入りの必要はないと許婚に言われたからだ。 ところが式の当日、祭壇の前に許婚は姿を現さなかった。 置き去りにされた花嫁として世間の白い目に耐える覚悟をしかけたとき、 彼女の前に現れたのは、ハンサムなキャムフォード子爵ダルトンーー 7年前に一度だけ会ったことがある、許婚の親友だった。 彼は驚きざわめく参列者たちを尻目にレジーナを連れ出すと、言った。 「私と結婚してほしい。でも、君を誘惑しないという約束はできない」 端整な顔立ちで頼りがいのある子爵と、かつては天真爛漫だったのに今は壁の花と化した伯爵令嬢の切なくも美しい恋物語。開くことをやめてしまったつぼみのようなヒロインの心を、子爵はどう溶かすのでしょうか? 日本デビュー作『領主様の家庭教師』の関連作。

領主様の家庭教師領主様の家庭教師

恋人はおろか、愛人にもなれない。 ましてや、彼の妻になど。 家庭教師のフランシスは自らを戒めていた。彼に惹かれてはいけない。 初仕事として派遣されたのは、遠く離れたスコットランドの領主の館。 主であるラクランに、ロンドン社交界の作法を教えることだった。 伯爵令嬢の婚約者がいながら、貴族のしきたりには無関心な彼を、 ダンスや求愛のレッスンを通して完璧な紳士に仕立てあげるのだ。 若い女教師の指図などおとなしく聞くはずもない傲慢な領主は、 フランシスと踊りながらも投げやりで、誘惑的な冗談でからかってくる。 野性的な美貌を持つこの男性に、軟弱なワルツなど似合わないーー 彼には、情熱的な愛こそふさわしい。握られた手を強く意識しながら、 フランシスの胸は疼いた。それを私が知ることは、決してないけれど。 ミシェル・ウィリンガムのすばらしいデビュー作をお届けします! 悲しい過去を乗り越えるため、男爵の娘ながら家庭教師として身を立てる健気なヒロインと、氏族のために伯爵令嬢を妻に迎えることが決まっている領主の許されぬ愛。圧巻の読み応えをお約束します。

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