著者 : メリッサ・スコット
地球航路地球航路
銀河に冠たる〈覇国〉の王の交替劇をみごと成功させた女魔術師サイレンス。だが彼女の師イザンバードの悲願である〈失われた地球〉への到達は、いぜん果たされぬままだ。しかし、ついに機は熟した。彼女たちの後見人たる新覇王の命をうけ、最後の探索行へと船出するサイレンスたち。伝説の地で一行を待ち受けるものは?驚異的世界を創造した入魂の宇宙活劇三部作、堂々完結。
孤独なる静寂孤独なる静寂
水の惑星での敗北は、海賊結社〈神の怒り〉にとって大きな痛手となった。渦中にあったサイレンスたちはからくも覇国の手を逃れるが、その過程で思いがけず彼女の稀有な素質が見出された…。異例な、女魔術師としての能力が。そのサイレンスが、覇王に反旗を翻す惑星総督から、覇王の女宮に囚われた娘の奪還を依頼された。失われた地球への手掛りと引換えに。魔術的宇宙活劇。
天の十二分の五天の十二分の五
星間商人だった祖父の突然の死が、一人の女性パイロットの運命を変えた。ここは特異なまでの科学理論と星間航法に支配された宇宙。恒星船は、天上物質ハルモニウムによって音楽をかなで、音響竜骨をきらめかせて天へ舞い上がる…。とある恒星船船長との出会いによって、やがて星間戦争のただなかへと導かれてゆく彼女の数奇な冒険劇を描いた、渾身の錬金術的スペース・オペラ。
遙かなる賭け遙かなる賭け
女帝オリアナの突然の崩御の報せは、銀河全域を震撼させた。領域に覆権を争う九つの貴家は俄然色めきたつが、故人の遺言状は思いがけぬ人物を後継者に指名していた。ケイラ・ルノーー。女帝の庇護のもとにあった一介のギルドマスターにすぎない。だが野心と才気に満ちたこの若者は、異をとなえる貴家に対等に互して、帝国を自らの手中に収める決意だった。絢爛たる銀河エピック。
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