著者 : メンヘラ大学生
すべての物事に境界線がある。 日なたと陰。 友情と恋愛。 選ばれた彼氏と、そうでない俺ーー 好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、 成立しない男女の友情、年の差の恋…… SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、 切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー その立ち位置は俺じゃダメなんですか? 何度も口にしかけたことのある禁句が、缶を煽げば容易く喉の下へと消える。 事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。 彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。 どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。 それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。 彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。 あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。 ーー本文より 1章 俺だけがそういうつまらないヒエラルキーに左右されているのかもしれない 2章 先生はみんなを見渡していて、私は先生のことしか見ていない 3章 立場が違う恋って、どう思う 4章 過ごした三年間に比べたら、三時間なんて、まったく、遠くなんかない 5章 俺たちはもっとこう、純愛の話をしてんの 6章 まあるくて欠けた月をどうしようもなく愛している 7章 二人で、一緒に頑張ろう? 8章 恋はまわりまわって、すべて繋がっている
理由も根拠もないけど、君の片想いは絶対実ると思うし、泣いてばかりだった恋もいつかは報われると思うし、諦めた恋の痛みも想い出に変わってくれると思う。 そうやって根拠のない大丈夫を自分に言い聞かせる夜があってもいいと思う。 大丈夫、明日もなんとかなる。
出版社
スターツ出版君との時間は一瞬で、君との恋は永遠だったーー。切なく忘れらない恋の物語。 【収録作品】『この関係には名前がない』ねじまきねずみ/『青い月だけが、知っていた。』りた。/(『初恋の終着点』小原 燈/『もう渋谷なんて行かない』メンヘラ大学生/『五人目の彼のことは、ちゃんと愛せるはずだから。』綴音夜月/『嘘と微熱と長い夜』椎名つぼみ/『××ナイト・××ストーリー』小桜菜々/『わたしのことを好きにならないあなたが好きだった』音はつき/『きらきら、ばらばら』青山永子/『溺れた恋を蘇生したい』蜃気羊/『彼との行為は気持ちよくなんてなかった』冬野夜空
幸せになるんだったら君とがいい。そう口にできたらどれだけ楽だっただろう。でももう、伝える術もなければ資格もない。ただ願わくば、もう一度会えたら、親友なんかじゃなくて、セフレでもなくて、彼にとってたったひとりの恋人になりたいーー。共感必至の報われない25の恋の超短編集。
多くの共感を呼ぶバンドの楽曲を素に、SNSで人気のメンヘラ大学生が、独自の解釈で物語を紡ぎました。 好きになった人に既に恋人がいる。運良く付き合えても、その人がずっと自分を見てくれるとは限らない。 第一志望の企業には大抵入れない。第一志望群、なんて都合のいい言葉で自分を慰める。 本当にやりたかった事に蓋をして、目の前のタスクに没頭する。 たしかにそれは事実だと思うでもきっと、人生は選ばれないことばかりじゃない。 いつか自分を選んでくれる人も、必ず現れる。 --本文より ◆収録短篇 「あぁ、もう。」 「煙」 「シンデレラボーイ」 「ナイトクロージング」 「ノンフィクション」 ◆収録短篇 「あぁ、もう。」 「煙」 「シンデレラボーイ」 「ナイトクロージング」 「ノンフィクション」 本書はSaucy Dogの楽曲を素に著者が独自の見解で物語にした作品です。