著者 : モーリス・ルブラン
十五年前、さる歌姫が古城の廃墟で不慮の死を遂げ、その首飾りが紛失した。事件に興味を覚えたルパンが謎に挑むー。そこに美しい金髪の令嬢が、腕っこきの鬼警部がからむ。
突然命を絶ったレルヌ公が美しい娘コラに残した遺書。そこには、四人の男のなかにいるはずの“ルパン”に助けを求めるように、との言葉が遺してあった。謎が謎を呼ぶ中、事件はルパン家に伝わる「記録の書」をめぐる、イギリス王家とフランスの争奪戦にも関わってきて…。
ルパンの赴くところ事件あり。宝くじ争奪、老男爵殺害、青いダイヤ、謎の金髪美人…警察は翻弄され、ガニマール警部は苦虫を噛み潰す。事件の関係者たちはついに英国の名探偵シャーロック・ホームズに出馬を要請した。勇躍フランスへと乗りこんできたホームズとワトスンだが、その出鼻にルパンの強烈な先制パンチが…神出鬼没の怪盗対不世出の名探偵、世紀の対決が始まった!シリーズ中屈指の人気作を最新訳で贈る。
深夜の伯爵邸を襲った怪事件。秘書が刺殺され、ルーベンスの傑作絵画が盗まれた。事件の裏で暗躍するルパンを追って、奔走する高校生探偵イジドール。大怪盗VS名探偵の推理合戦は、海に浮かぶ古城でついに対決を迎える。莫大な秘宝とともに待ち受ける悲しい結末とは。
フランスの豪華客船に、怪盗ルパンが紛れこんでいるという知らせをうけ、乗客たちは騒然となる。金髪で、右腕に傷あとがあり、変名の頭文字はR-高慢な大金持ちから金品を盗み、貧しい人には力をかす、英雄的大泥棒・怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが初めて登場した作品。
ダイヤモンド王・ケスルバッハがホテルで惨殺された。部屋にはルパンの名刺と謎の数字「813」が。事件をめぐって鬼刑事ルノルマン、名探偵ホームズ、そして冷酷無比の殺人鬼が決死の闘争を繰り広げる。そこにはヨーロッパ中を巻き込む大陰謀が隠されていた…。
ルパンの部下ジルベールは、ある別荘から、何の変哲もないガラス栓を盗み出した。しかしその別荘で殺人があり、彼は強盗殺人の容疑で死刑判決を受けることに。部下を救おうとするルパンの前に立ちはだかる代議士ドーブレック。ガラス栓にかくされた秘密とはいったい。
真夜中の野原に馬を走らせる小さな人影があった。孤独な美少女、オルタンスだ。彼女は青年公爵レニーヌに救われ、荒れ果てた古城でおそろしい秘密の真相を知る。古城の大時計が八時を打ったとき、オルタンスは公爵の助手となって、八つの事件を解決することを約束する。
第一次世界大戦で右足を失ったベルバル大尉は、父の墓で、自分と美しい看護婦・コラリーにまつわる深い謎と不思議な運命を知る。やがて二人は、ルパンと敵国ドイツのスパイが「黄金三角」という言葉と、十億ドルもの金貨をめぐっての命がけの戦いに翻弄されていく…。
オペラ座劇場のステージで、大勢の観客を前に誘拐事件が起きた。美少女歌手のレジイヌが、ダイヤをちりばめた衣装を身につけたままさらわれたのだ。彼女が連れ込まれた場所は、すばらしく豪華な大屋敷。誘拐犯の家とは思えないこの古い屋敷には、ある秘密があった。
パリの街並みの中、ルパンは緑の目をもつ美少女に心を奪われる。ところがその日、偶然遭遇した殺人事件の現場で、ルパンはその少女と再会する。少女は事件とつながりがあるのか?いつしかルパンは、不思議な湖に隠された秘宝をめぐる冒険へと足を踏み入れていく…。
貧しい老教授が娘の誕生祝いのために、古道具屋で手に入れた机。しかし百万フランの当選くじをひき出しに入れたまま、何者かに盗まれてしまう。そして連続する、青色ダイヤの盗難と老将軍殺人事件。奇怪な謎をめぐり、名探偵ホームズと怪盗ルパンが推理合戦の火花を散らす。
国宝級の美術品が厳重に警備された屋敷から忽然と消え失せた。はたしてルパンの仕業なのか?名刑事ガニマールがその謎を解き明かす『古代壁掛けの秘密』、毎年同じ日に古い屋敷に集まる人びとの秘密をルパンが探る『三枚の油絵の秘密』など、七編を収録した傑作短編集。
ベロニクは、見知らぬ土地で見つけた自分のサインに導かれるように「三十棺桶島」と呼ばれる島へたどり着く。恐ろしい陰謀に巻き込まれたベロニクを救い、島にあるという人間の生命を自由にあやつる「神の石」の謎をとくため、ルパンがスーパーマンのような活躍をみせる。
パリの大富豪が謎の死を遂げ、二億フランもの遺産が残された。だが、その相続人を探していた刑事は毒殺され、相続人たちも次々に殺されていく。犯人は何者なのか。現場で発見されたトラの牙のような歯型は何を示すのか。疑いをかけられたルパンが奇怪な事件の謎解きに挑む。
ルパンから届けられた一通の犯行予告。今度のターゲットは、グルネイ・マルタンが所有する数千万フランの宝石がちりばめられた宝冠だった。名刑事ゲルシャールは鉄壁の警戒で対抗するが、なぜか宝冠は消え去ってしまった。変装の天才・ルパンが化けているのは一体誰ー。
この物語にはまだ怪盗と呼ばれる前の二十歳のルパンが登場する。かつて修道僧が隠したといわれる幻の一万個の宝石を巡って、若き日のルパンが謎に満ちたカリオストロ伯爵夫人と死闘を繰り広げる。美少女クラリスとの出会い、そして恐るべき伯爵夫人の正体とは…。
突然命を絶ったレルヌ公が美しい娘コラに残した遺書には、四人の男友達のなかにいるはずのリュパンの正体を突きとめて彼に頼るようにとあった。折しも彼女と英国の王位継承権を持つ公爵との縁談が持ち上がり…。リュパン最後の、真実の恋の物語。遺族の序、ルブラン自身のエセー、リュパン研究の第一人者J・ドゥルアール「モーリス・ルブラン、最後の小説」を併録した完全版。